
ドジャースの大谷翔平投手が26日(日本時間27日)、本拠地での練習後の会見に出席。敵地で浴びたチャントに初めて言及し、話題を呼んでいる。
カナダ・トロントで行われたブルージェイズとのワールドシリーズ(WS)第1戦の9回、大谷が打席に立つと「We don’t need you.(お前は必要ない)」の大合唱が巻き起こった。なぜ敵軍ファンは「お前は必要ない」と大谷に叫んだのか。
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■「お前は必要ない」チャントの経緯
大谷は26日(同27日)、敵地でのチャントに言及。「素晴らしかったと思う。僕の妻が大好きなチャント」だとし、「家庭内ではトロントでされたようなチャントは言われないように務めたい」とユーモアのある返答をした。これが話題となり、複数の米メディアでも取り上げられるなど話題を集めている。
大谷は24日(同25日)に行われた敵地でのWS第1戦、7回の第4打席で自身WS初アーチを記録。そして迎えた9回の第5打席で「お前は必要ない」のチャントが響き渡った。
ブルージェイズにとっては32年ぶりとなるWS出場だ。前年度のWS覇者に4ー11の大差をつけた、9回2死走者なしの場面で熱狂した4万人を超える敵軍ファンがチャントを連呼。「前年王者に勝てる」という自信に満ちたチャントがバッターボックスに立つ大谷に向けて降り注がれた。
この自然発生したチャントの理由は、2023年のFA交渉だ。ブルージェイズは移籍先の最終候補まで残ったが、大谷はドジャースを選んだ。ブルージェイズは積極的にアプローチをかけ、大谷争奪戦に自信を持っていただけにファンの失望は大きかったようだ。
■米記者は「(因縁が)蒸し返された」と私見
特にファンを落胆させたエピソードがある。2023年12月8日(同9日)に大谷がトロント行きのプライベートジェット機に乗ったとの一部報道があり、大谷との契約を信じたファンが歓喜。しかしこれは誤報で、翌日にドジャースとの契約が発表された。
米スポーティング・ニュースのダン・トレイシー記者は「ワールドシリーズを前に両者によって(因縁が)蒸し返された」と主張。「もしブルージェイズがドジャースを倒して32年ぶりの優勝を果たせば、それでファンたちは納得するかもしれない」との見解を記し「トロントでは、彼が移籍を断ってから2年経った今も、その時の感情が生々しく残っていることは明らかだ」とした。
27日(同28日)からはドジャースタジアムでの本拠地3連戦が始まる。大谷は28日(同29日)の第4戦で先発を予定している。WSでは現在1勝1敗。4戦先勝のため第5戦までに優勝チームが決まらなかった場合は再び敵地トロントでの試合となる。
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自然発生した「We don’t need you.」チャント
Blue Jays faithful with the "We don't need you" chant to Shohei Ohtani pic.twitter.com/VaIyBnV92b
— Sportsnet (@Sportsnet) October 25, 2025


