
卓球の「WTTチャンピオンズ・モンペリエ」は29日、女子シングルスの1回戦が行われる。世界ランキング12位の早田ひな(日本生命)は、同5位の王芸迪(中国)と対戦する。
両者はこれまでの国際大会で何度も激戦を繰り広げており、中国メディアもこの注目の一戦に熱い視線を注いでいる。
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■2023年に早田が2連勝
今大会はワイルドカードでの出場となった早田。いきなり対戦が決まった相手は、第3シードの王芸迪。両ハンドの力強さと粘り強さを併せ持つ、中国の実力者である。

王芸迪(C)WTT
中国メディア『捜狐』は、29日に掲載した記事でこのカードを注目試合に選出。中国と日本の強豪同士の対戦として注目し、展望を伝えている。
記事では「王芸迪にとって今回のドローは非常に不運だった。1回戦から強敵・早田ひなと対戦することになった」とし、「注目すべきは、早田が王芸迪にとって“長年の天敵”であるという点だ」と言及。2023年の世界卓球およびアジア競技大会で早田が王芸迪に連勝し、それが翌年のパリ五輪出場を逃す一因となったと触れている。
それでも、「王芸迪は日本選手との対戦であまり良い結果を残せていないが、この試合は彼女にとって実力を示す絶好の機会になるだろう」と述べ、苦手意識を払拭するきっかけとして期待を寄せている。
今大会では、第1シードの陳幸同や日本の伊藤美誠(スターツ)がすでに敗退し、中国、日本の有力選手が姿を消す中、この試合の勝者が優勝争いに浮上する可能性もある。注目のマッチアップが実現するフランス・モンペリエの舞台で、勝利を手にするのはどちらか。
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