
ポスティングシステムでのメジャー挑戦を希望している西武・今井達也投手を巡り、米専門メディア『Cubbies Crib』は29日(日本時間30日)、「カブスのターゲットになる」と報道。27歳の右腕を「今永昇太投手の後継者候補」として取り上げた。
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■27歳右腕との関係性が続々報じられる
今井が希望しているポスティングシステムでのメジャー移籍について、西武からはまだ何も正式発表は行われていない。ただ、米メディアの評価は日増しに高まっているようだ。
カブスの情報を扱う専門メディア『Cubbies Crib』は、「日本人エースのタツヤ・イマイは、カブスの獲得候補、そしてショウタ・イマナガの後継者となる可能性がある」と題し、記事を公開。「カブスはここ数週間で、この右腕との関係が何度も報じられている」と伝えた。
同メディアはカブスの現状について、先発投手陣の駒不足を指摘。その上で、今オフでの補強を求め、「現在はジョー・ライアン(ツインズ)、マッケンジー・ゴア(ナショナルズ)、サンディ・アルカンタラ(マーリンズ)という投手がトレード候補として浮上している」と言及しつつ、続けて「別の選択肢としてイマイという手もある」と記した。
同メディアは今井について、「身長は180センチほどで、体重もわずか80キロ台ながら、エリート級の速球を誇る。その小柄な体格にもかかわらず、これまで大きな故障はない。必要に応じて、速球を90マイル台後半(約155キロ前後)まで上げることもできる。さらに、スライダー、チェンジアップ、スプリッター、カーブ、シンカーと多彩な変化球を操れる。この右腕は、カブスに長年不在だった“空振りを奪える投手”となる可能性がある」と紹介した。
■FAランキングで9位という高評価
今永の去就が不透明なこともあり、同メディアは「カブスはイマナガに別れを告げ、その節約分をイマイとの契約に再投資することを考えてみる価値はあるだろう。イマイは同じ日本出身のイマナガより5歳若い」とし、今永の後継者として今井に白羽の矢が立つ可能性を指摘した。
また、今井の実力は米メディアも認めており、スポーツ専門サイト『The Athletic』が27日(同28日)に発表した「FA選手ランキング・トップ50」では、日本勢最上位となる9位にランクイン。有力な新天地候補としてはメッツ、ジャイアンツ、レッドソックス、カブス、オリオールズ、アストロズ、パドレスの名前を挙げ、契約予想は7年総額1億5400万ドル(約235億円)とした。
同ランキングで、ヤクルトの村上宗隆内野手は12位、巨人の岡本和真内野手は18位となった。
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