
JRAは30日、第172回天皇賞・秋(GI、東京芝2000m)の枠順を発表した。
皐月賞3着、ダービー4着のマスカレードボールは5枠7番、皐月賞馬のミュージアムマイルは6枠9番、春のグランプリホース・メイショウタバルは8枠13番から発走する。
◆【天皇賞秋2025予想/危険な人気馬】古馬筆頭格に「0.1.3.6」の現実と、東京コース不安の戦績と血統に「ドラマなし」の判断
■5勝の4枠は上位人気でこそ
過去10年、最多の5勝を挙げるのが4枠で【5.0.1.12】勝率27.8%。8枠と2枠が0勝で他が1勝ずつと、4枠だけ群を抜く。このうち2番人気以内が【5.0.0.1】勝率83.3%。強い馬がそのまま力を発揮して勝ち切っている。逆に3番人気以下が振るっていないように、強い馬でなければ勝てない枠とも言えそうだ。
4枠を手にしたのはタスティエーラとブレイディヴェーグ。いずれも中距離GI勝ちがあり実績は申し分ないが、当日3番人気以下の4枠は【0.0.1.11】と不振。1番人気に推されなさそうな点がどうか。
唯一、連対馬ゼロなのが8枠で【0.0.2.20】複勝率9.1%。外枠が嫌われ人気が落ちる傾向にあるものの、昨年8枠14番だったレーベンスティールは3番人気8着に敗れており、出遅れや少しのミスが響きやすく、厳しい競馬を強いられる。
4枠に次いで馬券絡みが多いのは5枠【1.2.2.14】と7枠【1.2.2.17】。6枠も【1.2.1.15】なので、8枠を除く外めの枠なら十分狙える。このうち、当日上がり5位以内が【3.5.2.14】、さらに4角10番手以内なら【3.4.2.5】連対率50.0%にアップする。差し馬なら32秒台~33秒台の末脚を繰り出せれば圏内。マスカレードボールは安定感のある5枠なら、まず勝ち負けとなりそうだ。
■外枠勢の伏兵に要警戒
人気別に見ると、3~5番人気【1.3.2.24】においては、1枠、2枠、4枠、8枠が全滅。1、2枠を除いた馬番9番までだと【1.3.2.9】複勝率40.0%をマークし、極端な枠でなければチャンスはある。
6~10番人気の穴馬ゾーン【0.5.5.40】を見ると、1枠と4枠が全滅で、5~8枠が【0.3.4.16】と好走多数。好走馬7頭中5頭が中団以下の差し馬で、当日上がり最速をマークした4頭が好走している。伏兵の差し馬は究極の切れ味を有していなければ食い込めない。シランケドは今年のメンバーなら十分馬券圏内。
一方、初角2番手以内だった馬は【0.0.2.2】で2018年のキセキと昨年のホウオウビスケッツが逃げて3着。着外の2頭も掲示板を確保しており、思い切って前に行った穴馬の残り目には要警戒だ。メイショウタバルは8枠13番で、いかにも残りそうだが人気に推されるとどうか。クイーンズウォークはこの枠なら思い切ってメイショウタバルについて行きポジションを取った方が粘れそう。昨年に続いて伏兵止まりならホウオウビスケッツに妙味あり。
◆【天皇賞秋2025予想/全頭診断】人気盲点のGI馬に「4.2.0.0」 不安要素目立つメイショウタバルは“バッサリ消し”も
◆【ファンタジーステークス2025予想/全頭診断】“馬券内率50%超”データ該当2頭が軸候補 GI級の上がり3F示す伏兵も要警戒
◆【ブリーダーズカップ2025/オッズ情報】気になる海外ブックメーカー最新情報を随時更新 国内馬券発売は3レース…JRAオッズと海外オッズの“乖離”も要注目


