
ドジャースは29日(日本時間30日)、ブルージェイズとのワールドシリーズ(WS)第5戦に臨み、1-6で敗戦。対戦成績は2勝3敗となり、王手をかけられた。先発したブレイク・スネル投手は初回の2被弾を含め、この日の投球について「運が悪かった」を繰り返した。
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■WS初の1回先頭から2者連続被弾
この試合、ドジャースにとってはショッキングな幕開けとなった。先発したスネルは1回、ブルージェイズの先頭打者デービス・シュナイダー外野手に初球ストレートを捉えられ、左翼席へ運ばれた。
いきなりの被弾に球場がざわつく中、続くブラディミール・ゲレーロJr.内野手にも2球目ストレートを弾き返され、左越えソロを許した。初回先頭から2者連続本塁打はWS史上初で、試合の流れはあっという間にブルージェイズへ傾いた。
試合後、スネルは「試合の初球、97マイル(約156.1キロ)の内角高めの速球を投げたら、シュナイダーに打ち返され、スタンドへ運ばれた。かなり運が悪かったよ。ゲレーロJr.の方は……まあ、単純に悪い球だったね」と立ち上がりを振り返った。
「球種が読まれていたのでは?」という問いには、これを否定。「彼らは、ただ単に速球を狙い撃ちしていただけだと思う。スイングを見た限り、待ち構えていたんだ」とし、早いカウントでのストレート狙いはブルージェイズの戦略だったと推察した。
■「言い訳するタイプじゃない」
2回以降、立ち直りの兆しを見せたスネルだったが、今度は守備に足を引っ張られた。4回には右翼を守るテオスカー・ヘルナンデス外野手が、ドールトン・バーショ外野手の打球に突っ込みすぎた結果、捕球できずに後逸。回り込めば単打で済むところが、三塁打としてしまい、犠飛で失点した。
この失点について、スネルは「本来、私は言い訳をするようなタイプじゃないが、あれは本当に運が悪かった」と嘆いた。
「運が悪かった」を連発したスネルだが、確かにうなずける部分はあった。T・ヘルナンデスのミス以外にも、例えば遊撃のムーキー・ベッツ内野手は、3回に6-4-3の併殺プレーを狙える打球を処理しようとしたが、二塁への送球を乱し、ダブルプレーを取り損ねた。チーム全体に細かいミスが発生し、結果的にスネルの球数が増える要因ともなった。
デーブ・ロバーツ監督も「スネルの投球自体は素晴らしかった」と前置きした上で、「制球の乱れやミス(暴投)などもあったし、アウトを取れる場面で取り切れなかったり……そういうところが最後に響いた」と苦言を呈した。
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