
ワールドシリーズ(WS)開幕前の24日(日本時間25日)、MLB公式サイトはブルージェイズとドジャースの対決を「スプリットが勝敗を左右する最大の要素」と分析していた。
2勝2敗で迎えた第5戦では、新人右腕のトレイ・イェサベージ投手が決め球として多投し12奪三振でドジャース打線を圧倒。予測通りの展開となっている。
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■過去最高水準のスプリット使用率
公式サイトによると、WS開幕前の時点でポストシーズンのブルージェイズは投球全体の16%、ドジャースは9%をスプリットが占めており、解析が始まった2008年以降で過去最高の2倍にも及ぶ使用率になっていたという。両球団で投げた投手は計9人にのぼり、多彩なスプリット攻勢が展開されると見られていた。
ブルージェイズではケビン・ガウスマンに抑えのジェフ・ホフマン、セットアッパーのセランソニー・ドミンゲス、そしてイェサベージが多投し、ドジャースでは山本由伸、大谷翔平、佐々木朗希らが使用。これほど多くの投手が支配的なスプリットを使うのは稀であり、異例の構成だと指摘していた。
■新人右腕が圧巻のパフォーマンスを披露
2勝2敗で迎えた第5戦では、22歳の右腕イェサベージが高いリリースポイントと独特の軌道を持つスプリットで12奪三振をマーク。WS出場の新人最多記録を打ち立てた。
イェサベージは、全104球のうち30球でスプリットを投じ、15球で空振りと見逃しのストライクを記録。12奪三振中6個を占めた。
第6戦に先発予定のガウスマンもメジャーでは有数の使い手で、同球種の被打率は.181を誇る。崖っぷちに追い込まれたドジャースの巻き返しには、ベテラン右腕のスプリット攻略が必須となりそうだ。
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