
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が30日(日本時間31日)、敵地ロジャースセンターで前日会見に登壇し、ブルージェイズとのワールドシリーズ(WS)第6戦でのスタメン変更に言及。2勝3敗と王手をかけられており、起死回生の一策を模索している。
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■指揮官「多少の変化はあると思う」
前日会見に臨んだロバーツ監督は、スタメン変更の可能性について問われると「少し入れ替えるかもしれない。まだ検討中で、完全には決めていないけど、多少の変化はあると思う」と話した。
1勝1敗で迎えた第3戦は延長18回に及ぶ激闘の末、サヨナラ勝ちを収めたが、第4、第5戦は打線が沈黙。2試合で61打数10安打、わずか3得点と湿り、連敗を喫した。
第5戦ではテコ入れを行い、ポストシーズン(PS)に入って打撃不振のアンディ・パヘス外野手を外し、アレックス・コール外野手を起用。大谷翔平投手の後ろ、2番にはいつものムーキー・ベッツ内野手ではなく、ウィル・スミス捕手を据えた。そして、PS打率.234と苦しむベッツは3番に移行。しかし、ラインナップの入れ替えも効果なく、散発の4安打1得点に終わった。
■キケ「打席で悪循環に陥っている」
指揮官は現在のドジャース打線について、「ブルージェイズは何とかしてボールを前に飛ばし、走者を進める打撃ができているが、我々はそれができていない。引っ張るだけではなく、逆方向にも打つ必要がある。相手投手が長打を許してくれないのであれば、バットを短く持ったりして、粘り強く対応していかなければならない」と相手打線と比較した上で、漫然と打席を重ねる打撃陣に苦言を呈した。
PSに強い“キケ”ことエンリケ・ヘルナンデス内野手は「今は打席で悪循環に陥っているように感じる。打てる球が来ているのに打ち損じてしまい、2ストライクになるとゾーンを広げざるを得ず、結局ボール球まで追いかけてしまっているんだ」と分析した。
窮地に追い込まれたドジャース。打線の奮起が何より待たれる。
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