
ワールドシリーズ(WS)第6戦は、31日(日本時間11月1日)にブルージェイズの本拠地で行われる。
2勝3敗と王手をかけられたドジャースの中で、特に奮起を期待されるのが、シリーズ打率1割台に沈むムーキー・ベッツ内野手。メジャーを代表するスーパースターは目覚めるのか。米複数メディアが、本人とデーブ・ロバーツ監督のコメントを紹介している。
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■「努力を怠っているわけではない」
大谷翔平投手、フレディ・フリーマン内野手とともにMVPトリオの一角を形成するベッツだが、WSではスランプに陥っている。5戦目までで打率.130、0本塁打、0打点、OPS.361という結果に終わり、第4、第5戦と連敗した一因にもなっている。
ベッツは沈黙が続く打線について、「他の選手についてはコメントしたくないが、個人的なことを言えば、私自身が本当にひどい。本当にひどい状態が続いているけれど、それは努力を怠っているからではない。そうであってくれればいいが、違うんだ。答えが見つからない」と本音を吐露した。
今季のベッツはコンバート先の遊撃に定着。ゴールドグラブ賞の最終候補に入るほどの守備力を見せた。しかし、打撃は打率.258、20本塁打、82打点、OPS.732と球界を代表するスーパースターとしては少し寂しい数字に終わった。それでもポストシーズンが近づくにつれて調子を上げていき、9月の月間打率は3割を超えた。
■「ムーキーだけの問題じゃない」
ただ、ポストシーズンに入ると徐々に下降。レッズとのワイルドカード・シリーズでは2試合で6安打と当たりが出ていたものの、フィリーズとのナ・リーグ地区シリーズでは4試合で4安打。ブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズでは4試合で2安打と雲行きが怪しくなり、WSに入るとここまでの5試合で23打数3安打に低迷している。
ロバーツ監督は不振に直面しているベッツについて、「彼は少し力みすぎていると思う。気持ちを切り替えて、リセットする方法を見つけてくれたらいい。あとは次の試合に集中して、その1試合でいいパフォーマンスを見せてほしい。とにかく勝負することだ。少し焦りが見えるが、スランプが初めてというわけでもない。チームとしても、追い込まれたのが初めてというわけでもない。ムーキー(ベッツ)だけの問題じゃない。チーム全員が自分の役割を果たさなければならないんだ」と話した。
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