
ブルージェイズのジョン・シュナイダー監督が30日(日本時間31日)、本拠地トロントでワールドシリーズ(WS)第6戦に向けた前日会見に臨み、対戦するドジャースの山本由伸投手に言及。「疲れていてほしい」と笑いを誘った。WSは3勝2敗でブルージェイズが王手をかけており、32年ぶり世界一へあと一歩に迫っている。
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■敵将「ヤマモトは特別な存在」
山本はWS第2戦で登板し、ブルージェイズの強力打線を4安打1失点に抑える快投。今ポストシーズン(PS)において、2試合連続となる完投勝利を収めた。
エース右腕を今度こそ攻略し、WS制覇を決めたいシュナイダー監督は「(山本は)前回9イニングを投げた後だからね。少しは疲れが残ってくれていたらいいんだけど」とニヤリ。
王手をかけている余裕を見せつつ、「彼は特別な存在だよ。6~7種類もの球種を持っていて、試合が進むにつれて、まるで違う投手に変化していくみたいなんだ」とし、捕まえることの難しさを指摘した。
その上で「だからこそ、我々としてはブレることなく、自分たちの打撃を貫くことが大事になる。しっかり準備をして、(相手の変化に惑わされることなく)打席における狙いを明確に持つ必要がある。結局はそこに尽きる」と主張した。
■「いい投球をしてくれると確信」
ブルージェイズ打線は第2戦で対戦したこともあり、すでに球筋を見極めている可能性もある。山本にとって、簡単なマウンドにはならないことが予想される。
それでも、マーク・プライアー投手コーチは「今、彼がみんなに見せている自信あふれる姿は、レギュラーシーズンで多くのチームと対戦してきたことが大きいと思う。ほぼ全チームの打線を目にしたはず。そういう経験の積み重ねが、彼にどんどん自信を与えている」と信頼を寄せた。
そんな山本を送り出すデーブ・ロバーツ監督は「彼がいい投球をしてくれるものと確信している」と期待を込めつつ、「ただ、我々としては打者がいい打席を送り、バックもきちんと守備をし、確実にアウトを取らなければならない。ミスのないクリーンな試合運びができれば、勝つチャンスは十分にあると思っている」とし、勝利にはチーム全体の総合力が必要になると訴えた。
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