今平周吾、飛ばし屋よりも方向安定選手が優勢のコースで8季連続優勝達成を狙う ACNチャンピオンシップ | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

今平周吾、飛ばし屋よりも方向安定選手が優勢のコースで8季連続優勝達成を狙う ACNチャンピオンシップ

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今平周吾、飛ばし屋よりも方向安定選手が優勢のコースで8季連続優勝達成を狙う ACNチャンピオンシップ
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6日から、兵庫県の三木ゴルフ倶楽部でACNチャンピオンシップゴルフトーナメントが開催される。同大会は長くダイヤモンドカップという名称で開催されていたが、冠スポンサーが2023年からACNに変わったことで、この名称になった。

三木GCで開催されるのは2年連続2度目。今回注目したいのは昨年大会で6位タイに入った今平周吾

7シーズン連続優勝をしているものの今季未勝利。飛距離が出る選手よりも方向の安定感が高い選手が有利であると思われるコースで連続優勝を8に伸ばしたい。

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■バーディ率よりもパーキープ率か

三木GCで求められるのはバーディを多く獲得することよりもボギーを打たないことかもしれない。

昨年大会上位選手の大会でのバーディ率(以下BA:Birdie Average)とパーキープ率(以下PK:Par Keep)を比べてみると、PK優勢選手が目立つ。

優勝した金谷巧実はBAが3位タイでPKが3位タイ。プレーオフに進んだH・W・リューはBAが5位タイでPKが1位。3位タイの比嘉一貴はBAが12位タイでPKが3位タイ。同じく3位タイのブラッド・ケネディはBAが12位タイでPKが3位タイ。

そして、今平はBAが19位タイでPKが3位タイだった。

2024年大会上位選手の大会BAとPK率

2024年大会上位選手の大会BAとPK

昨年大会上位選手の昨季のシーズンを通してのスタッツを見ても、BAよりもPKが上位の選手が多い。

金谷は昨季BAが3位でPKが1位。リューはBAが62位でPKが11位。比嘉はBAが39位でPKが10位。ケネディはBAが84位でPKが22位。

大会で6位タイの片岡大育はBAが86位でPKが36位。同じく6位タイの木下稜介はBAが19位でPKが4位。

そして、今平はBAが8位タイでPKが3位だった。

大会上位選手の2024年ツアーのBAとPK

大会上位選手の2024年ツアーのBAとPK

■飛距離よりも方向か

パーキープ率のポイントになるのが、ティーショットの質。

昨年大会上位選手の、大会でのドライビングディスタンス(以下DD:Driving Distance)とフェアウェイキープ率(以下DA:Driving Accuracy)を比べてみるとDA優勢選手の方が多い。

金谷はDDが41位でDAが2位。リューはDDが55位でDAが8位タイ。ケネディはDDが59位でDAが8位タイ。片岡はDDが58位でDAが13位タイだった。

ただ今平は、DDが21位でDAが24位タイと、DA優勢ではなかった。

2024年大会上位選手の大会DDとDA

2024年大会上位選手の大会DDとDA

昨年大会の上位選手の昨季のシーズンを通してのスタッツを見ても、DDよりもDAが優勢の選手が多い。

昨季、金谷はDDが39位でDAが3位。リューはDDが80位でDAが10位。堀川はDDが82位でDAが7位。ケネディはDDが94位でDAが6位。

片岡はDDが95位でDAが33位。大会で6位タイの阿久津未来也はDDが88位でDAが8位だった。

そして、今平はDDが41位でDAが25位だった。

大会上位選手の2024ツアーのDDとDA

大会上位選手の2024ツアーのDDとDA

■毎シーズン高水準のパーキープ率

今平の今季現時点でのPKは11位。

PKはツアー未勝利だった2016年から高水準で、その年が5位、初優勝を飾った17年が4位、賞金王になった18年が2位、2年連続賞金王になった19年が1位、20-21年の統合シーズンが7位、22年が9位、23年が5位、24年が3位だった。

今平の今季のDAは50位となっており、23、24年と比べると安定感を発揮できていない。最近6試合のDA順位を見ると、5位タイ、21位タイ、16位タイ、59位タイ、49位タイ、53位タイと、調子が下降気味だ。

ティーショットで確実にフェアウェイをとらえてボギーを打たない。そんなゴルフが求められる三木GCを舞台にしたACNチャンピオンシップで上位争いに加わるためには、ドライバーショットの精度を少しでも取り戻す必要がある。

■最近6試合中2度の優勝争い

今平はISPS HANDA 夏の決戦・誰が一番強いんだトーナメントで開幕戦以来の予選落ちを喫したが、その後、日本オープンまで5試合連続でトップ20に入っている。その内2回は優勝を争った。

10月2日から開催されたバンテリン東海クラシックでは最終日を首位タイで迎えて3位タイフィニッシュ。16日からの連覇がかかった日本オープンは17位タイフィニッシュだったが最終日を3位タイで迎えていた。

先週のフォーティネット プレーヤーズ カップでは、最終的には46位タイだったが、初日は首位タイ発進。

8季連続優勝の期待が膨らむプレーを見せている今平。フェアウェイキープ率を向上させることができれば、ACNチャンピオンシップでそれが達成される可能性が高まるだろう。

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著者プロフィール

野洲明●ゴルフ活動家

各種スポーツメディアに寄稿、ゴルフ情報サイトも運営する。より深くプロゴルフを楽しむためのデータを活用した記事、多くのゴルファーを見てきた経験や科学的根拠をもとにした論理的なハウツー系記事などを中心に執筆。ゴルフリテラシーを高める情報を発信している。ラジオドラマ脚本執筆歴もあり。

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