
米ボストンの放送局『NESN』が5日(日本時間6日)、公式サイトでドジャースの大谷翔平投手に言及。ワールドシリーズ(WS)での打撃成績に触れ、「私たちはオオタニを十分に評価できているのだろうか?」と投げ掛けた。
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■打率は並ぶもOPSで圧倒
『NESN』は「WSの驚くべき統計は、彼の存在感を再認識させるものだ。私たちはオオタニを十分に評価できているのだろうか?」と題し、記事を展開した。
同局はまず、「WSで打撃成績が優れていたのは、オオタニとブラディミール・ゲレーロJr.内野手のどちらだろうか」と自問。その上で「実はこれは非常に難しい質問だ。なぜなら、両選手とも打率.333という同じ成績だったからだ」と明かした。
ドジャースとブルージェイズの両雄をさらに比較すると、数字は拮抗。安打数は大谷が9本で、ゲレーロJr.が10本。得点は大谷が6で、ゲレーロJr.が7。ただ、本塁打は大谷が3本で1本上回り、打点も大谷が5で、ゲレーロJr.の3打点を上回った。
甲乙つけがたいところだが、同局は「OPSが決め手になるかもしれない。オオタニはWSをOPS1.278で終えたが、これはゲレーロの1.074を大きく上回っている。この数字は、オオタニが常に出塁できる能力の証明でもある(彼は延長18回に及んだ第3戦の名勝負で、なんと9回も出塁している)」と記し、最終的には大谷に軍配を挙げた。
■ボストンの放送局が特集
同局はゲレーロJr.と大谷を比較したことについて、「ゲレーロJr.の功績を貶める意図はない。彼は素晴らしいシリーズを過ごし、ポストシーズン全体でも印象的な活躍を見せた」と称賛した。その上で「我々が伝えたいことは、オオタニという選手は“ややスランプ気味”に見えても、実はしっかりと結果を残し、勝利に大きく貢献しているということだ」と説明。大谷本来の基準で言えば物足りない状態であっても、ゲレーロJr.と互角の勝負ができてしまう能力を称えた。
『NESN』と言えば、ボストンに本拠地を置くレッドソックスやNBAセルティックス、NFLペイトリオッツの情報を中心に届ける放送局で、今回の大谷特集はレアケース。地元ロサンゼルス以外のメディアが改めて注目し、取り上げたことが、大谷のスターぶりを象徴していると言えそうだ。
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