
ワールドシリーズ(WS)を連覇したドジャースが、冬の移籍市場も席巻するのか。
各メディアのフリーエージェント(FA)選手ランキングで、軒並みトップに立つカイル・タッカー外野手(カブス)との結び付きが報じられているドジャースだが、ここに来てブルージェイズのボー・ビシェット内野手を獲得するという噂も浮上。スター遊撃手の動向が注目を集めている。
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■「もっと危険なチームになる」
米地元メディア『スポーティング・トリビューン』によると、ビシェットの移籍先としてはドジャースが有力視されており、ブックメーカーのオッズでも“ドジャース移籍”が最も低い数字となっているという。
MLB関係者の1人は、同メディアの取材に対して「ドジャースがまた大きく動いても驚くことはない。彼らはタイトル2つだけで満足していないことを明確にしてきた。王朝を築きたいんだ」と話し、ビシェット獲得の噂に信憑性を持たせた。
また、ア・リーグ球団のスカウトは「ビシェットは打線全体をガラッと変えてしまうような選手だ。もしドジャースが彼を獲得したら、我々はもう終わりだよ。 彼らはさらにバランスが取れ、もっと危険なチームになる」と、早くもあきらめを口にした。
ブラディミール・ゲレーロJr.内野手と並び、ブルージェイズの顔であるビシェット。今季はメジャー全体で2位となる打率.311を記録。WS第7戦では、大谷翔平投手から豪快な先制3ランを放った好打者だ。
■「センターラインが充実」
米メディア『heavy.com』によると、スポーツベッティングの専門家は「ドジャースに再建なんてない。常に必要な戦力を“補充”していく。そして、ビシェットは一度に2つの問題を解決してくれる。チームにはセンターラインにエリート守備がもたらされ、安定したコンタクトヒッターを得られるという点だ」とコメント。派手さはないが、バットに当てる技術は高く、今回のWSでもドジャース投手陣を苦しめてきた。
ただ、ドジャースの遊撃にはムーキー・ベッツ内野手がいる。ビシェットを遊撃に据え、ベッツを“本職”である右翼に戻すことで問題は解決できるが、ベッツも今季遊撃に定着したばかり。「また戻れ」という指示には従いにくいはず。ただ、ビシェットは二塁も守れ、三塁へのコンバートも可能とされている。
ドジャースの補強候補としては、タッカーを筆頭にアレックス・ブレグマン内野手(レッドソックス)やタリク・スクーバル投手(タイガース)らの名前が挙がっているが、WSでしのぎを削ったビシェットの動向も注目の的となっている。
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