
卓球の「WTTチャンピオンズ・フランクフルト」は7日、女子シングルスの2回戦が行われ、世界ランキング13位の早田ひな(日本生命)は、同43位の李恩惠(韓国)と対戦。ゲームカウント3-0で勝利し、ベスト8進出を決めた。
2試合連続で韓国勢を下して準々決勝に進出した早田は、次戦で対戦が決まったアドリアーナ・ディアス(プエルトリコ)戦に向けて意気込んでいる。
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■韓国勢連破には満足感を示す
早田は、フルゲームの激闘となった朱芊曦戦に続き、韓国勢との対戦を迎えた。第1ゲームの序盤は李恩惠にペースを握られたが、中盤に連続ポイントを重ね、11-6と逆転。第2ゲームは終盤に迫られる展開を耐えきって11-9で奪い王手をかけると、第3ゲームでは3-3からの5連続ポイントで流れを引き寄せ、そのままストレート勝ちを収めた。
試合後、早田は「相手の選手はすごくラリーが上手な選手だった」と語り、「速いボールやゆっくりなボールだったり、1本1本頭を使いながら試合をするのは難しかったですが、試合の中でそれをうまく実行できたので、勝てて良かったです」と自身のプレーに満足感を示した。
8強入りした早田の次の相手は、世界19位のディアス。2000年生まれの同世代で、9月の「WTTチャンピオンズ・マカオ」では世界4位の王芸迪(中国)、前週の「WTTチャンピオンズ・モンペリエ」では世界6位の朱雨玲(マカオ)を破るなど、強豪相手に力を発揮している。

アドリアーナ・ディアス(C)WTT
早田は「ディアス選手は中国選手に2回勝ったり、強くなっている印象があります。ディアス選手ならではのファンタスティックなプレーは、試合をしながら自分も見習いたいと思っています」とコメント。一方、ディアスも早田について「彼女はとても速いし、角度を上手く利用してくる」と印象を語り、「もちろん私は弱者の立場だけど、ファイターとしての心構えで試合に勝てるよう努めたい」と意気込んだ。
過去の対戦成績は早田の3勝0敗で、今年の「WTTチャンピオンズ仁川」では早田が3-1で勝利している。ベスト4進出を懸けた同学年対決に勝利するのはどちらか。注目の一戦を迎える。
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