
今オフのMLB挑戦が期待されるのが、西武の今井達也投手で、ポスティングシステムを用いてのメジャー挑戦希望を明言。NPB屈指の右腕に成長した今井が海を渡るのか、注目が集まっている。
そんな中、米スポーツ専門局『ESPN』は6日(日本時間7日)、今オフのFA選手をランキング形式で紹介し、今井は5位にランクイン。「今冬の外国人選手で最高額の契約を結ぶ可能性が高い」と高い評価を与えている。
◆今井達也32位、41位の今永昇太を上回る 米メディアが最新FAランキング発表 日本勢トップは村上宗隆の10位、岡本和真は48位
■制球力と“滑らない”スライダー
今井は2016年に作新学院高からドラフト1位で西武に入団すると、23、24年に10勝を挙げて頭角を現した。迎えたプロ9年目の今季は24試合に登板し、10勝5敗、防御率1.92、178奪三振をマーク。西武のエース格へと進化を遂げた27歳は、今オフにポスティングシステムでのメジャー挑戦希望を明言しており、球団とは協議中。高橋光成投手に続いて海を渡ることになるか注目される。
今井のメジャーにおける評価は高く、米スポーツ専門局『ESPN』が6日(同7日)に発表したFA選手の注目ランキングで5位にランクイン。10位の村上宗隆内野手(ヤクルト)、20位の今永昇太投手(カブス)、21位の岡本和真内野手(巨人)を上回り、日本選手の中では一番手につけた。「イマイは今冬、外国人選手の中で最高額の契約を結ぶ可能性が高い」と絶賛されている。
『ESPN』は、今井が各球団の2、3番手を担う堅実な先発ローテーション投手として計算できるとし、その理由に挙げたのが制球力の向上。過去4シーズンのBB/9(9回あたりの与四球)は5.1→4.1→3.6→2.5と年々改善しており、「イマイの大きなセールスポイントとなっている」と評価している。
また、今井の持ち球であるスライダーにも着目しており、「彼のスライダーは滑らない」と表現。今季のブルージェイズでメジャーデビューを果たしたトレイ・イェサベージ投手を例に挙げながら、「(イェサベージのように)腕を横に振る動きをするため、スプリットや平均以上の速球と組み合わせれば、効果的な球種となり得る」とその可能性に言及している。
なお、『ESPN』は今井の契約を6年総額1億3500万ドル(約206億5500万円)、年平均では2250万ドル(約34億4250万円)と予想。今季の推定年俸1億8000万円からは、約25倍まで跳ね上がる。西武への譲渡金も2212万5000ドル(約33億8500万円)に及ぶとされており、その評価の高さが窺える。
日本からは、2023年の千賀滉大投手(メッツ)、24年の今永、25年の山本由伸投手(ドジャース)と、先発投手が活躍を見せており、今井の高い評価にもつながっている。今オフのFA選手の中で「No.1外国人選手」と評される今井のメジャー挑戦は実現するのか、注目が集まる。
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