
MLB公式は12日(日本時間13日)、今季もっとも優れた投手に贈られるサイ・ヤング賞を両リーグで発表。ア・リーグはタイガースのタリク・スクーバル投手が2年連続2回目の受賞、ナ・リーグはパイレーツの23歳ポール・スキーンズ投手が初受賞を果たした。
ドジャースの山本由伸投手は、投票者30名のうち3位票16票、4位票11票、5位票2票で計72ポイントを獲得。ナ・リーグ部門の3位にランクインした。投票はレギュラーシーズン終了直後に締め切られており、ポストシーズンでの活躍は考慮されていない。
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■世界一連覇に貢献するも……
メジャー2年目の山本は、今季レギュラーシーズンでチームトップの30試合に先発し、173回2/3を投げ12勝8敗、リーグ2位の防御率2.49、201奪三振、被打率.183はメジャー最少を記録した。ポストシーズンでは、6登板5先発で、5勝1敗、防御率1.45の大活躍。ワールドシリーズだけで3勝を挙げる圧巻のパフォーマンスを見せ、ドジャースを球団史上初の2年連続世界一へと導いた。
12日(同13日)に発表された今季のサイ・ヤング賞では、スキーンズとクリストファー・サンチェス投手(フィリーズ)に次ぐナ・リーグ部門3位にランクイン。レギュラーシーズン終了直後に投票は締め切られており、前人未到の快投劇を演じたワールドシリーズの登板は対象外となっている。
MLB公式のドジャース担当ソニア・チェン記者は、「数字だけでは、山本がドジャースに与えた価値は語り尽くせない。先発陣がシーズン序盤から故障に苦しむ中で、エースの役割を担った。唯一ローテーションを守り抜き、ポストシーズンでその真価を発揮。今後もキャリアを積み重ねていけば、サイ・ヤング賞の常連としても名前を連ね続けるだろう」と称賛。来季以降の受賞にも期待を寄せた。
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