
今季のメジャーリーグは、年間最優秀選手賞など主要部門の発表を終え、本格的にオフシーズンへ突入した。年々選手のパフォーマンスが向上し、今季は投手の平均球速が過去最速を更新。2度目の右肘手術から復帰したドジャースの大谷翔平投手も、故障以前より力強い投球を見せている。
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■08年以降ほぼ右肩上がりに
MLB公式のデータサイト『Baseball Savant』によると、今季のメジャーリーグはレギュラーシーズンでフォーシームの平均球速が「94.5マイル(約152.0キロ)」を計測。これは、投球解析が始まった2008年以降で史上最速となった。
08年の時点で平均91.9マイル(約147.8キロ)だった球速は毎年のように上昇を続け、23年に初めて94マイルを突破。24年は94.3マイル、そして今季は最速をさらに更新した。先発投手に限ると、初めて94マイル超えの94.1マイル。救援投手に至っては95.0マイルに到達。いずれも右肩上がりで、いまだに限界点が見えない。
投打二刀流に本格復帰したドジャース大谷のフォーシームも、2021年が95.6マイル、22年に97.3マイルまで上昇、故障直前の23年は96.8マイルと微減したが、2度目の右ひじ手術を乗り越えた今季は過去最速の98.4マイルまで大幅増。メジャーリーグのトレンドに乗り、進化を続けている。
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