【スーパーフォーミュラ】2025シーズンファイナルは“異例”のトリプルヘッダー開催 最大66ポイント獲得が可能な中、タイトル争いはどう動くのか | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【スーパーフォーミュラ】2025シーズンファイナルは“異例”のトリプルヘッダー開催 最大66ポイント獲得が可能な中、タイトル争いはどう動くのか

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【スーパーフォーミュラ】2025シーズンファイナルは“異例”のトリプルヘッダー開催 最大66ポイント獲得が可能な中、タイトル争いはどう動くのか
【スーパーフォーミュラ】2025シーズンファイナルは“異例”のトリプルヘッダー開催 最大66ポイント獲得が可能な中、タイトル争いはどう動くのか 全 1 枚 拡大写真

国内最高峰のフォーミュラレース、スーパーフォーミュラの2025年シーズンが今週末、鈴鹿サーキットでファイナルを迎える。

この2日間は濃霧のためキャンセルになった富士スピードウェイでの第10戦の代替決勝も組み込まれ、3レースが行われるという異例のスケジュール(11月22日:第11戦予選・決勝、11月23日:第10戦決勝、第12戦予選・決勝)となった。最大で66ポイントが獲得できるため、タイトル争いも大きく動くことになりそうだ。

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■1位・坪井にとっては不利な流れに

現在のランキングは、トップがディフェンディングチャンピオンの坪井翔トムス)で104.5ポイント。2位は岩佐歩夢無限)で、90ポイント。3位は太田格之進ダンディライアン)で、同じく90ポイント。

4位は牧野任祐(ダンディライアン)で、81ポイント。5位の野尻智紀(無限)や6位のサッシャ・フェネストラズ(トムス)にも可能性がわずかに残ってはいるが、坪井、岩佐、太田、牧野の4人にチャンピオンはほぼ絞られているといえるだろう。

その中で、数字的には坪井が一歩リードしているが、実際は4者イーブンの状況だと見る。その裏付けはまず、代替開催となった第10戦が坪井の得意な富士ではなく鈴鹿で行われること。当初は富士と鈴鹿ともにシーズン中4戦が行われるはずだったが、そうではなくなったことは坪井にとって、明らかに不利な流れだ。

■鈴鹿では岩佐、太田、牧野が優勢か

さらに寒い時期の鈴鹿は、ホンダエンジン優勢というのが定説。4人の中で唯一、坪井だけがホンダエンジンではない。富士で第10戦決勝がキャンセルになった直後、坪井に話を聞いたところ「できれば富士でもっと、2位との差を広げておきたかった。鈴鹿でホンダ勢が速いのは分かっている。でも、やるしかない」。チャンピオンシップをリードしているという意識は、本人にもないように感じた。

一方、ポイントで並んでいる岩佐と太田はともに今年、鈴鹿で行われた第1戦、第2戦で好成績を残している。岩佐は第1戦が予選2位で決勝も2位、第2戦が予選2位で決勝は3位。太田は第1戦で優勝しているだけでなく、昨年同じく鈴鹿で11月に行われた第8戦、第9戦も連勝しており、データ上では今回最も強いと予想される。

同じく牧野も今年、鈴鹿では第2戦を制しており、さらに第10戦(代替開催)は富士で行われた予選順位がグリッドに反映されることになり、ポールポジションからのスタートが決まっている。オーバーテイクシステムがあるとはいえ抜き難いサーキットと言われる鈴鹿でまずは、大きなアドバンテージを手にしていることになる。

■前代未聞“2日間3戦”の克服が鍵

ただし、単なる力と力の勝負とはなりえない可能性があるのも、今回の興味深いところ。忘れてはならないのが、2日間で3戦というスケジュールが過去にはなかったことだ。

現在ダブルヘッダーは普通に行われているが、実はこれがチームにとってはかなりの重労働。セッションの合間や終了後にピットを覗くと、エンジニアもメカニックもかなり忙しなく動いている。

富士で第10戦の中止が決まった際、すでに今回のトリプルヘッダーの可能性が示唆されていたが、ドライバー数人が“まさか”という表情で「現実的ではない」と言っていた。その“まさか”が現実になった。かつてない困難を、各チームはどう克服するのか……そのスキル差も結果にかなり影響すると思われる。

もちろんマシントラブルやレース中の接触は命取りになるため、コース上の戦い方も従来とは変わってくるだろう。だが見る側にとっては、3つのレースに加えインターバルにも熾烈な戦いがあるという、過去最高に内容の濃い2日間。どんなドラマで2025年シーズンの幕が閉じられるのか、こうご期待だ。

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