
米スポーツ専門局『ESPN』は19日(日本時間20日)、「ロサンゼルス・ドジャースが3連覇を目指すためのオフシーズンの3つの疑問」と題した記事を掲載。アルデン・ゴンザレス記者が、今オフにドジャースが解決すべき課題について言及している。
かねてから補強ポイントとして挙げられているのが、打力を備えた外野手の存在。記事では複数の選手の名前を挙げつつ、ドジャースの補強戦略について論じている。
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■タッカーへの熱はトーンダウン
記事内では昨季の7月から8月にかけて、ドジャースが打撃不振に陥った点を指摘。「理論上は間違いなく最高の打線」と評価しながら、打線に厚みをもたらす野手1人の補強が不可欠だと強調している。
中でも注目されるのが外野手の補強。市場の目玉であるカブスのカイル・タッカーは有力候補と見られてきたが、高額かつ長期契約が必要とされることから、獲得への熱はややトーンダウン。ゴンザレス記者も「ドジャースはタッカー獲得に積極的とは見られていない」と情報筋の話として伝えている。
一方で、ヤンキースのコディ・ベリンジャー外野手も候補として名前が挙がる。2017年から22年までドジャースに所属し、MVPにも輝いたスターの古巣復帰を待ち望む声もある。
記事では、ベリンジャー獲得のメリットとして「外野と一塁を兼務できる汎用性の高さ」に注目。右翼にアンディ・パヘス、左翼にテオスカー・ヘルナンデスを配置し、ベリンジャーが中堅を担う布陣を構想。また、36歳と高齢に差し掛かったフレディ・フリーマン内野手の契約が終了するタイミングで、一塁の後釜を務められる点も評価されている。
さらに記事では、タッカーやベリンジャーに続く補強候補として、フィリーズのハリソン・ベイダー外野手、ガーディアンズのスティーブン・クワン外野手、カージナルスのブレンダン・ドノバン内野手らの名前も挙げ、コストを抑えた“次善案”を提示している。
各球団が積極的に移籍市場で動く中、3連覇を狙うドジャースにも戦力の上積みは不可欠である。さまざまな選手が候補に挙がる中で、ドジャースがどのターゲットに照準を定め、どのような補強戦略を描くのかは注目が集まる。
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