
米スポーツメディア『The Athletic』は20日(日本時間21日)、タイガースのタリク・スクーバル投手に関する記事を掲載。ア・リーグのサイ・ヤング賞左腕を巡っては、トレードの噂が盛んに飛び交っており、今回は新天地を予想。獲得に必要なパッケージ案などを提示した。
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■「別にトレードされたいわけじゃない」
最強左腕スクーバルは来年のオフにフリーエージェント(FA)となり、チームを去る可能性が高い。そのため、タイガースとしては今オフ中にトレードを行い、複数の若手有望株や実力者を手に入れる方向に舵を切るのでは……という話が流れており、移籍市場における注目ポイントとなっている。
こうした現状に対し、米ポッドキャスト番組『ファウル・テリトリー』に出演したスクーバル自身は「私は別にトレードされたいわけじゃない。なのに、なんで自分がこういう話題に巻き込まれるのか、不思議な感じだよ」と話し、トレードの噂で自分の名前が飛び交っていることに困惑を隠さなかった。
ただ、そうしたコメントも火消しには至らず、米スポーツメディア『The Athletic』は、トレード実現の可能性が高い5球団を選出。ドジャース、レッドソックス、メッツ、マリナーズ、ヤンキースを挙げた。
■トレード案にシーハン、ロブレスキー
ドジャースに関しては「すでに先発ローテーションに4人のエース級投手を抱えており、さらにロウキ・ササキ(佐々木朗希)という将来性豊かなプロジェクトもある。しかし、先発投手はいくらいても困らない。そのため、ドジャースはローテーション上位にもうひとりのエースを加えることに何のためらいもないだろう。チームとして競争力のあるパッケージを提示できる上、長期的に保持するための資金力も備えていることを考えれば、なおさら(トレード相手として)有力候補になるだろう」と指摘した。
そして、想定されるドジャース側のトレード要員として、エメット・シーハン投手、ジャスティン・ロブレスキー投手、ジャクソン・フェリス投手、ザイアー・ホープ外野手の名前を挙げた。ただ、問題はこの後。同メディアは「別の案もある。このトレード案でシーハンの代わりにタイラー・グラスノー投手を組み込むというものだ。これによりタイガースは、スクーバルに代わるローテーション上位の先発を獲得でき、なおかつグラスノーを今後3年間コントロール下に置くことができる。グラスノーはドジャースとの契約にトレード拒否条項を持っていない」という大胆な提案をした。
スクーバルを獲得しても、来季終了後にFAを迎えるという状況は変わらない。27年以降も再契約・残留の見通しが立たない限り、エース格や若手の放出に踏み切るのはドジャースにとってもリスクが高く、実現性は不透明。球界ナンバーワン左腕の動向に注目が集まっている。
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