
メッツから今オフにフリーエージェント(FA)となったのが、ピート・アロンソ内野手。2019年のメジャーデビュー以来、7シーズンにわたり主軸を担ってきたスラッガーの去就に注目が集まっている。
米スポーツ専門局『ESPN』のホルヘ・カスティーリョ記者は21日(日本時間22日)、アロンソに関する特集記事を掲載。移籍先の有力候補として7球団を挙げ、争奪戦の行方を占っている。
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■復帰候補のメッツは投手陣整備が優先
アロンソは2019年のメジャーデビューイヤーに53本塁打を放ち、本塁打王と新人王をダブル受賞。22年には131打点を挙げて打点王も獲得している。今季も全162試合に出場し、打率.272、38本塁打、126打点をマーク。フアン・ソト外野手とともに、メッツの強力打線を牽引した。
FAとなったアロンソは、フィリーズのカイル・シュワーバー外野手と並び、今オフの市場を賑わす強打者の一人。『ESPN』のカスティーリョ記者は、メッツ、レッドソックス、レッズなど計7球団を移籍先候補として挙げている。
メッツについては「オフシーズンの最優先課題は投手陣の整備」と分析。先発ローテーションとブルペンの再建が急務とされる中、一塁と指名打者はマーク・ビエントス内野手、ブレット・ベイティ内野手、ジェフ・マクニール内野手でやりくり可能と指摘。将来的にはソトがDHに回る構想もあるとしている。
■村上&岡本の移籍先に影響も
レッドソックスは、ラファエル・デバース内野手の一塁起用をめぐる問題をシーズン中に抱え、最終的にジャイアンツへと放出。その穴が埋まっておらず、クレイグ・ブレスロー野球事業部長も「実績のある中軸打者、できれば右打者の補強を検討している」と明言している。
記事では、FAとなったアレックス・ブレグマン内野手との再契約を模索しつつ、アロンソの獲得も合わせて推奨。若手のトリストン・カサス内野手との併用も可能で、「ボストンは大規模市場を持つ球団で、ニーズを満たす十分な資金力を備えている」として、契約の障壁が少ないことを示唆した。
なお、レッズについては「一塁手と指名打者は、明らかに必要な選手ではない」と優先事項ではないとし、フィリーズ、パイレーツ、オリオールズ、ブルージェイズも候補に挙がるが、他選手の移籍の必要性や、アロンソ獲得に高額契約が求められることを、懸念点として挙げている。
今オフにはヤクルトから村上宗隆内野手、巨人から岡本和真内野手もポスティングシステムでメジャー移籍を目指しており、アロンソの動向は一塁も担える両者の移籍先に影響を与える可能性がある。果たして、今オフの移籍市場屈指のスラッガー・アロンソが移籍先をどこに求めるのか。
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