
ドジャースは2023年オフに、エンゼルスからフリーエージェント(FA)となった大谷翔平投手を10年総額7億ドル(当時のレートで約1014億円)、オリックスからポスティングシステムで移籍を目指した山本由伸投手を12年総額3億2500万ドル(約465億円)で獲得。さらに、24年オフにはロッテからポスティングで佐々木朗希投手とも契約を結んだ。
球団史上初の2年連続世界一に日本選手が大きく貢献してきた中で、3年連続の日本人獲得があるのかが注目されている。MLB公式サイトが21日(日本時間22日)に掲載した記事で、今オフのドジャースの動きについて予想している。
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■3選手が2年連続世界一に貢献
2023年オフに加入した大谷は今季、2年連続で50本塁打を放ち、ポストシーズンでは二刀流で躍動。移籍2年目の山本はエースとしてワールドシリーズMVPに輝き、シーズン当初は苦戦した佐々木も、ポストシーズンでは抑えとして好投し存在感を示した。2年連続の世界一に、日本選手3人が大きな役割を果たした。
今オフには、ヤクルトの村上宗隆内野手、西武の今井達也投手、巨人の岡本和真内野手らがポスティングによるメジャー移籍を目指しており、ドジャースが3年連続で日本選手を獲得するのかが焦点となっている。
そんな中、MLB公式サイトのアンソニー・カストロヴィンス記者は21日(同22日)、「大胆だが現実的なホットストーブの9つの予測」と題した記事を掲載。ドジャースの日本人選手への関心についても触れている。
記事では「ドジャースは今オフ、日本人スターを獲得しない」とし、補強の手を日本に伸ばさないと予想。「NPBとMLBの橋渡しがかつてないほど強固になった今、他球団が活かす時期が来た」と述べ、ライバル球団が獲得に動くと見ている。
■過去に日本人獲得で存在感を示した名門
村上については、「ヤンキースが国際市場での存在感を取り戻す好機」として、松井秀喜や黒田博樹、田中将大などの獲得で存在感を示してきた名門が興味を示す可能性に言及。三振の多さや守備面の課題に触れつつも、集客面での貢献をプラス材料と捉えている。
今井については「優秀なチームから偉大なチームを目指すカブスへ移籍する」と予測し、鈴木誠也外野手、今永昇太投手との共闘に期待。岡本については「攻撃力の底上げが急務なパイレーツにとって、今オフの“宝”になり得る存在」と高評価している。
記事は「日本人のトップFA3人がナ・リーグ西地区には入団しないと予想した」と締め、ドジャースの動きが鈍くなる可能性にも言及している。果たして、予想通りドジャースが日本選手に手を出さず、他球団が獲得に動くのかは注目が集まる。
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