
米地元紙『ニューヨーク・ポスト』のジョン・ヘイマン記者が27日(日本時間28日)、今オフの移籍市場に言及。レッドソックスの獲得ターゲット5人を挙げ、巨人からポスティングシステムでメジャー移籍を目指す岡本和真内野手も含まれた。そのほか、ナ・リーグで本塁打と打点の2冠王に輝いたカイル・シュワーバー外野手も入った。
◆グラスノーに浮上するトレード話、耐久力が最大のネックも……希少な余剰戦力として人気急上昇 レッドソックスが獲得候補に
■「補強戦線で巨大な存在」
球界の大物記者であるヘイマン氏は、レッドソックスが狙う5人衆を紹介。「チームは打線強化を図る上で、以下の5人の強打者のうち1人ないし2人と契約することを検討している。大人気のシュワーバーに加え、アロンソ、オカモト、リアルミュート、そして昨冬の補強で加入したブレグマンだ」と記した。
FAになったフィリーズの2冠王シュワーバーとJ.T.リアルミュート捕手、メッツの大砲ピート・アロンソ内野手、そして、レッドソックスのアレックス・ブレグマン内野手というスター選手たちに囲まれる形で、岡本の名前が連なった。
同記者は「今季のレッドソックスは、ラファエル・デバース内野手をシーズン途中にジャイアンツに放出し、そこで2億5000万ドルを節約することができた。そのため、ボストンは今冬の補強戦線で巨大な存在となりそうだ。この地区は大きな市場を持つ3チームが並び、メジャーで最も激しい“戦国状態”となっている」と指摘。ヤンキース、ブルージェイズ、そしてレッドソックスが共存するア・リーグ東地区を勝ち抜くことの難しさを説明した。
■「右打者が優先」も……
その上で「(リストの中では)今季レッドソックスでプレーしたブレグマンが最もフィットするが、チームはもう1つ強力なバットを欲しがっている。右打者が優先だが、(左打者の)シュワーバーは2021年に一度在籍しており、チームに慣れている。さらに56本塁打という輝かしいシーズンを過ごし、クラブハウスでの振る舞いも評価が高く、有力な獲得候補として名前が挙がっている」と記した。
地元放送局『NESN』は、同記者の報道を受けて「5人のうち2人ということであれば、ブレグマンとシュワーバーの組み合わせが歓迎されるだろう」とファンの思いを代弁した。
続けて「21年当時、シーズン途中でチームに加わったシュワーバーは、41試合で打率.291、7本塁打、18打点を記録した。彼の加入はシーズン終盤の躍進のきっかけとなり、ポストシーズンに進出し、ア・リーグ優勝決定シリーズへと導いた」と振り返った。
「右打者優先」ということであれば、確かに岡本にも可能性が出てくる。しかし、打撃2冠王のシュワーバーより優先的に獲得を目指すかどうか。シュワーバーの選択も含めて、岡本の動向に注目が集まりそうだ。
◆FA市場の超目玉タッカーの新天地は……本命ヤンキース、対抗ドジャース、3番手はブルージェイズ 球団幹部16人がアンケートに回答
◆剛腕シースのブルージェイズ移籍……ドジャースにとっては“追い風”か ビシェット&タッカー争奪戦で優位に立つ可能性が浮上
◆3連覇を狙うドジャースは「1億3000万ドルのオールスター内野手と契約すべき」 内野陣の高齢化指摘で27歳スターに白羽の矢


