
卓球の「ITTF混合団体ワールドカップ(W杯)2025」は中国・成都で開催されており、グループ2に入った日本はオーストラリア、インド、クロアチアと対戦し、3連勝を飾ってグループ首位で第2ステージ進出を決めた。
ライバル・中国の現地メディアも日本の動向に関心を寄せており、第1ステージでの躍進を支えたキープレーヤーに注目している。
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■全3種目で起用されて存在感
混合団体が2028年ロサンゼルス五輪の新種目 に採用されたことで注目度が増す中、今大会は第3回の開催を迎えた。グループ2に入った日本は、開幕戦のオーストラリア戦を8-1で快勝。続くインド戦ではやや苦戦を強いられながらも8-4で勝利し、第3戦のクロアチア戦では接戦の場面もありつつ8-2で制し、底力を見せた。
タレントを揃えた日本の中でもこの3連勝の立役者となったのが、張本美和(木下グループ)である。
張本美はオーストラリア戦で女子シングルスに起用され、リウ・ヤンズーとのエース対決を3-0のストレートで制した。インド戦では戸上隼輔(井村屋グループ)との混合ダブルスで息の合ったプレーを披露し、こちらもストレート勝ち。さらにクロアチア戦では女子シングルスを再び3-0で制し、大藤沙月(ミキハウス)との女子ダブルスでも1ゲームを奪取。3試合を通じて、シングルスで6点、ダブルスで4点と“勝率100%”のパーフェクトな成績を残した。
こうした17歳の活躍に、中国の現地メディア『捜狐』も注目。3日に公開した記事では、「張本美和は最大の貢献者である」と称賛し、「女子シングルスでは相手を圧倒し、女子ダブルスでもコンスタントにポイントを稼いだ」「並外れた安定感でチームを牽引した」と、単複での高いパフォーマンスを評価した。
3日から始まった第2ステージでは、8チームによる総当たり戦が行われ、準決勝進出をかけた新たな戦いがスタートした。女子シングルス、混合ダブルス、女子ダブルスの3種目で存在感を放った張本美が引き続き日本を牽引できるか注目される。
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