
卓球の「WTTファイナルズ香港2025」は11日、女子シングルス1回戦が行われ、世界ランキング14位の大藤沙月(ミキハウス)が、同11位の橋本帆乃香(デンソーポラリス)と対戦。ゲームカウント4-0で勝利し、準々決勝進出を決めた。
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■元チームメイト対決を制する
今季飛躍を遂げ、シングルスでファイナルズ初出場となった橋本と、2年連続出場となる大藤。昨季までTリーグ・日本ペイントマレッツでチームメイトとして戦っていた両者が、注目の初戦で顔を合わせた。
第1ゲームは、序盤からラリーの応酬が続く中、橋本が積極的に攻撃を仕掛け、大藤はサービスを軸に出足を探る展開に。両者が互いに得点を重ねながら中盤まで進み、大藤が5-5から連続で2点を奪ってリード。しかし、橋本もすかさず厳しいコースを突くショットで応戦し、同点に追いつく。先にゲームポイントを握ったのは大藤で、最後は強烈なフォアハンドを決め、11-8で第1ゲームを先取した。
第2ゲームも長いラリーの応酬となる中、大藤が正確なレシーブで対応し、橋本も要所でスマッシュを仕掛けるなど、一進一退の攻防が続く。大藤は守備でも粘りを見せてリードを広げるが、橋本も3-6からカウンターでポイントを奪うなど対抗。中盤にかけて抜け出した大藤に対し、橋本が連続ポイントで7-8と迫ると、大藤がタイムアウトを要求する。再開後、大藤はストップとラリーからのフォアで得点を重ね、11-7でこのゲームも制し、2ゲームを連取した。

橋本帆乃香(C)WTT
第3ゲームは、序盤に連続ポイントを奪った橋本が4-0とリード。しかし、大藤も前後への揺さぶりで流れを引き寄せ、5連続ポイントで逆転に成功。橋本はタイムアウトを要求する。再開後、自身のサービスから攻勢を強めた橋本に対し、大藤は正確なレシーブで対応し、再びゲームポイントを握る。最後は橋本のボールがオーバーとなり、大藤が11-6でこのゲームも奪取。ゲームカウント3-0とし、勝利に王手をかけた。
第4ゲームも大藤が流れをつかみ、橋本のカット攻撃に対して的確な返球で得点を重ねる。橋本も大藤の強打にカウンターで応戦するなど、随所で好ショットを披露し、8-8と追いつく。そこからはデュースにもつれ込む接戦となったが、最後は橋本のボールが外れ、12-10で大藤がこのゲームも奪取。ゲームカウント4-0のストレート勝ちを収め、今大会の女子シングルスで日本勢初の準々決勝進出を決めた。
勝利した大藤は、準々決勝で早田ひな(日本生命)と蒯曼(中国)の勝者と対戦する。
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