
卓球の「WTTファイナルズ香港2025」は13日、男子シングルス準々決勝が行われ、世界ランキング5位の張本智和(トヨタ自動車)が同6位のフェリックス・ルブラン(フランス)と対戦。ゲームカウント4-3で勝利し、準決勝進出を決めた。
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■中盤リードからの反撃をしのぎ切る
張本智は1回戦でシモン・ゴジ(フランス)を4-2で下し、2戦連続でフランス勢との対戦に臨んだ。ルブランとの過去の対戦成績は0勝4敗と苦手としていたが、今回はフルゲームの末に初勝利を収めた。
第1ゲームはデュースの末に12-14で落とし先制を許したものの、第2ゲームを11-8で取り返し、続く第3ゲームは6-10から粘って12-10と逆転。第4ゲームも11-3と圧倒し、ゲームカウント3-1で王手をかけた。
だが、ルブランも粘りを見せ、第5ゲームを8-11、第6ゲームを7-11で奪い返して勝負は最終第7ゲームへ。序盤にリードされた張本智だったが、中盤以降に巻き返し、11-9で接戦を制した。

張本智和、F・ルブラン(C)WTT
張本智は試合後に「まずは信じられない気持ち。1ゲームを取るのも今まで難しくて、それが3-1のリード、フルゲームまで行けたこと自体が成長。そこで最終ゲームに苦しみながらも勝ち切れたことがすごく成長できたと思う」と喜びのコメント。
張本智はこれまでWTTファイナルズで3度の準優勝を経験しており、今回は悲願の初優勝がかかる大会。最大の難敵とされていたF・ルブランを退けたことで、タイトル獲得に向けて勢いがついた。
準決勝では、林詩棟(中国)と向鵬(中国)の勝者と対戦する。日本のエースが頂点に立てるかに注目が集まる。
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