
卓球の「WTTファイナルズ香港2025」は14日、男子シングルス準決勝が行われ、世界ランキング5位の張本智和(トヨタ自動車)が同2位の林詩棟(中国)と対戦。ゲームカウント4-3で勝利し、決勝進出を決めた。
◆「ハリモトが“4度目の正直”」張本智和、悲願の初Vを大会公式が祝福 中国メディアも快挙を報道「五輪銀メダリストを撃破」【WTTファイナルズ香港】
■激闘後にまさかの展開
大会最終日となったこの日、男子シングルス準決勝の第1試合で、張本智は世界2位の林詩棟と対峙。フルゲームにもつれ込む熱戦となったが、最終第7ゲームを11-8で奪い、接戦を制した。試合後、張本智は「4度目の正直で、絶対に、絶対に、絶対に優勝したい」と語り、悲願の初優勝へ向けて意気込みを示した。
しかし、その直後にまさかのハプニングが起きた。準決勝第2試合に登場した世界ランキング1位の王楚欽(中国)が、対戦予定だったトルルス・モーレゴード(スウェーデン)のもとへ歩み寄り、短い会話の後にハグを交わすと、審判団が「怪我により勝者はモーレゴードです」と棄権を発表。
王楚欽は試合を行わず、準決勝を辞退する異例の展開となった。会場がざわつく中、場内アナウンスでも改めて棄権が伝えられ、決勝進出を懸けた注目の一戦は実現しないまま幕を閉じた。
これにより、張本智の決勝の相手はスウェーデンのモーレゴードに決定。両者はこれまで過去3度対戦し、張本智の1勝2敗。パリ五輪で銀メダルを獲得した相手を前に、悲願のタイトルを懸けて挑むことになる。
◆「ハリモトが“4度目の正直”」張本智和、悲願の初Vを大会公式が祝福 中国メディアも快挙を報道「五輪銀メダリストを撃破」【WTTファイナルズ香港】
◆【速報】張本智和、“4度目の正直”達成の日本エースが悲願の初優勝 パリ五輪銀・モーレゴードを4-2撃破で戴冠【WTTファイナルズ香港】
◆「中国優勝の可能性が消滅」波乱の男子シングルスに現地メディアも驚き 王楚欽まさかの棄権で張本智和らが初戴冠を狙う【WTTファイナルズ香港】


