
米地元メディア『ドジャース・ウェイ』は17日(日本時間18日)、ドジャースの補強プランを巡り、苦言を呈した。新戦力獲得に躍起にならず、既存の選手にも目を向けるように訴えた形だ。具体的にはキム・へソン内野手が過小評価されているとし、「チャンスを与えるべき」と主張した。
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■ドノバン、ビシェットらが浮上
ドジャースは先日、球界ナンバーワン守護神エドウィン・ディアス投手を獲得。懸念されていたブルペンの補強を果たした。続いて獲得すべきは外野陣というのが定説だが、内外野をこなせるブレンダン・ドノバン(カージナルス)や、遊撃手メインに二塁手もこなせるボー・ビジェット(ブルージェイズからフリーエージェント)という内野手たちも噂になっている。
これに物申したのが、『ドジャース・ウェイ』。「ドジャースは内野手探しに躍起になるのをやめ、過小評価されている選手にチャンスを与えるべきだ」と題し、記事を展開。「すでにチームにはキム・ヘソンがいるのに、なぜドノバンをトレードで獲得する必要があるのか。不必要な内野手を獲得するのではなく、2026年こそは本当のチャンスを彼に与えるべきだ」と訴えた。
今季加入したキムは、守備力こそ一級品だったものの打撃面で苦戦。メジャーの投手に適応できず、開幕はマイナーで迎えた。しかし、腐ることなくスイング改造に取り組み、課題を克服。そして、5月に入って昇格を果たした。
■1シーズンで見限る可能性も
出番は限られたものの、今季は打率.280、13盗塁をマーク。強打者というわけではないが、下位に置けば1番を打つ大谷翔平投手へのつなぎ役となっていた。しかし、ポストシーズンでの出番はなく、さらに内野手を補強するのであれば、来季もプレー機会は限定的となる。
同メディアは、ドノバンらスター選手が加入した場合、キムがトレード要員になる可能性を指摘。その上で「もしもトレードされた場合、まともにチャンスを与えなかったにもかかわらず、わずか1シーズンで彼を見限るのはなぜなのか」とし、仮定の話ながら首を傾げた。
そして「トミー・エドマン内野手を中堅手で起用し、まだキムに完全な信頼が置けないのであれば、二塁手はキムとミゲル・ロハス内野手の併用でいいだろう。そうすれば、(トレード要員として)若手有望株を失うこともなく、キムが本来受けるべきチャンスも与えることができる」と主張した。
同メディアは最後、「71試合出場で打率.280、13盗塁を記録した選手を戦力じゃないと言う人はいないだろう」と記し、改めて積極起用を促した。
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