
ブルージェイズとの激闘を制し、ワールドシリーズ(WS)連覇を達成したドジャース。MLB公式サイトは19日(日本時間20日)、開幕から優勝までの道のりを回顧。特にポイントとなった出来事を抽出し、紹介した。大谷翔平投手のMVP、山本由投手の大車輪、佐々木朗希投手のクローザー転向なども含まれた。
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■「大谷翔平が再びMVP」も選出
MLBで25年ぶりとなるWS連覇を達成したドジャース。同サイトは快挙に至る歩みの中で、印象的な出来事を紹介した。
まずレギュラーシーズンについては、『開幕から8勝0敗という好スタート』『オオタニが再びMVP』『エース格が揃った先発陣』『(マックス・マンシー内野手、ムーキー・ベッツ内野手が見せた)不調からの好転』などを挙げた。
選出したドジャース番のソニア・チェン記者は、大谷について「3年連続となるMVPを獲得し、ドジャースでは2度目、通算では4度目の受賞となった。投手としてマウンドに復帰し、成功を収めた時点で受賞することに疑いの余地はなかったが、打撃面での成績だけでもMVPに値する内容だった」とした。
大谷は今季、打率.282、55本塁打、102打点、OPS.1.014をマーク。2年連続で50本塁打を超えたのは、2001~02年のアレックス・ロドリゲス以来となる偉業だった。
■「WSの主役は山本だった」
続くポストシーズンについて、同記者は『ササキがブルペンを支える』『生涯最高のパフォーマンス』など挙げた。
『生涯最高の――』とは、ブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦で見せた大谷の大暴れ。先発投手として6回0/3を無失点10奪三振、さらに打者として3本の本塁打を放ち、そのうち1本は場外に飛ばした。このハイパフォーマンスが評価され、同シリーズのMVPに輝いた。
最後はWSの出来事で、『ヤマモトが断然一番』というタイトルが付けられた。同記者は「第7戦で同点弾を放ったミゲル・ロハス内野手や決勝弾を放ったウィル・スミス捕手を軽んじるつもりはない。ただ、ドジャース4勝のうち3勝はヤマモトが勝利投手。彼こそがWSの主役だった」と記した。
山本はポストシーズンで5試合に先発、1試合に救援登板。5勝1敗、防御率1.45を記録。そのほか、実際には投げなかったものの、リリーフを志願してブルペン入りしたこともあった。
来季は3連覇に挑むドジャース。どんなメンバーでどんな戦いぶりを見せてくれるのか、早くも期待が高まっている。
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