
米メディア『Athlon Sports』は19日(日本時間20日)、ポジション別に現時点における2026年の選手年俸を紹介。三塁手部門での来季最高年俸は、3800万ドルでアンソニー・レンドン内野手(エンゼルス)だった。約60億円という高額報酬となる。来シーズンは7年契約の最終年となるが、その前に現役引退について球団と話し合いが行われている模様。ただ、決着を見ないまま開幕を迎える可能性もある。
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■ドブに捨てた?386億円
レンドンはナショナルズ時代の19年に打率.319、34本塁打、126打点をマークし、チームのワールドシリーズ制覇に貢献。この活躍が認められ、オフに7年総額2億4500万ドル(現在レートで約386億円)という大型契約でエンゼルスと合意した。
しかし、加入後は故障続きで、プレーを見ること自体がレアとなってしまった。ここまでの最多出場は21年の58試合で、今季に至っては1試合も出場しなかった。
このため、契約最終年となる来季に関して、エンゼルスはバイアウト(買い取り)することを協議。同時にレンドンは、そのまま引退する可能性が高いと米複数メディアが先月報じた。しかし、その後は新しい情報が出てこない。
■2位は名手チャップマンがランクイン
記事を掲載した『Athlon Sports』はレンドンの契約について、「現代野球史の中でも最悪の部類に入る可能性がある」と嘆いた。
17日(同18日)時点で、2026年における三塁手の高額年俸ランキングは以下のようになっている。
1位は先述の通りレンドンで3800万ドル。2位はマット・チャップマン(ジャイアンツ)の2500万ドル、3位はオースティン・ライリー(ブレーブス)の2200万ドル。4位は今季初めて三塁手を経験したカルロス・コレア(アストロズ)の2150万ドル、5位にマニー・マチャド(パドレス)とホセ・ラミレス(ガーディアンズ)が2100万ドルで並んでいる。
年俸にまったく見合わないレンドンの稼働率。来季も3800万ドルという高年俸を受け取るのだろうか。長期契約の弊害が露骨に現れる形となった。
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