
第70回有馬記念(GI、芝2500m)は28日、中山競馬場で行われる。
グランプリ連覇を狙うレガレイラ、ダービー馬ダノンデサイル、皐月賞馬ミュージアムマイル、宝塚記念覇者のメイショウタバルなど、GI馬6頭が集結。
ここでは過去10年のデータから予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。
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■秋の王道ローテ組が主力
古馬路線は天皇賞・秋、ジャパンC、エリザベス女王杯組が中心となり、3歳路線は菊花賞組と、シンプルに秋のビッグレース経由が主流。
天皇賞・秋【3.2.1.12】ジャパンC【2.3.4.41】菊花賞【2.1.3.10】エリザベス女王杯【1.2.1.21】アルゼンチン共和国杯【1.0.0.8】コックスプレート【1.0.0.1】凱旋門賞【0.1.1.6】BCターフ【0.1.0.2】
昨年同様、エリザベス女王杯から参戦のレガレイラ、ジャパンCからはダノンデサイル、天皇賞・秋からはミュージアムマイル、メイショウタバルと上位人気が王道ローテであり、まずはここから考察していく。
エリザベス女王杯組は昨年、レガレイラ自身が5着からの戴冠。2022年にはジェラルディーナが1着→3着、20年にはサラキアが2→2着、17年にはクイーンズリングが7→2着とエリザベス女王杯の着順は問わない。非根幹距離の適応力と捉えれば、オールカマーも制したレガレイラは当確と言える。
ジャパンC組の馬券内9頭は全て掲示板内であり、今年3着ダノンデサイルと5着ジャスティンパレスは合格となるが、7着タスティエーラ、8着シンエンペラーらの巻き返しはデータ上厳しい。
なお、スタート直後に落馬のアドマイヤテラは未知数だが、京都大賞典→ジャパンCのローテはシュヴァルグランが2018年に4→4→3着、17年に3→1→3着。2017年はキタサンブラックも1→1→2着、15年のサウンズオブアースは2→5→2着と、長距離砲の王道ローテであり、ジャパンCはカラ馬ながら完走ならアドマイヤテラは好走ローテにカウントしていいかもしれない。
■メイショウタバルは巻き返し可
複勝率18.0%のジャパン組より圧倒的にアベレージが高いのは33.3%を誇る天皇賞・秋組。近年では2020年のクロノジェネシス、21年のエフフォーリア、22年のイクイノックスと3連勝を記録している。1着馬が2勝2着1回と中心だが、2・3着馬はも1勝2着1回、6着以下も2019年にサートゥルナーリアが6→2着と巻き返した例があり、今年2着のミュージアムマイルに限らず、6着のメイショウタバルは巻き返しは可能。
王道3競走の他はアルゼンチン共和国杯組と海外組。ただ、アルゼンチン共和国杯組は2015年にゴールドアクターが制したのみであり、基本的には厳しく、ミステリーウェイには家賃が高いか。
海外組は昨年のシャフリヤールがBCターフ3着から2着、2021年はディープボンドは凱旋門賞14着から2着、クロノジェネシスは同7着から3着、18年にリスグラシューがコックスプレート1着から連勝を飾った。凱旋門賞5着から挑む予定だったビザンチンドリームはノーチャンスではなかっただけに回避は残念。
あとは除外対象ながら、菊花賞組のエキサイトバイオは出走が叶えば面白い存在。昨年のダノンデサイルが6→3着と巻き返し、2022年のボルドグフーシュは2→2着、18年のブラストワンピースは4→1着と負けた馬も好走例はあり、世代レベルを考えても一発の可能性は秘める。
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