
ホワイトソックスと2年総額3400万ドル(約53億2000万円)で正式契約を結んだ村上宗隆内野手が22日(日本時間23日)、本拠地シカゴで入団会見に臨んだ。米複数メディアは、低迷中の弱小球団が提示した短期契約に注目。多くの予想を下回った村上の市場価値について議論が交わされた。
移籍先候補にも名前が挙がったドジャースの地元メディアは、球団が獲得しなかった理由を分析。将来の展望にも言及した。
◆Wソックス入団の村上宗隆、米メディアは“挑戦姿勢”を高評価「証明すればいい、今どき三振しない強打者なんていない」
■ポジションと守備能力がネックに
村上とホワイトソックスが結んだ契約は、2年総額3400万ドル(約53億2000万円)で3年目以降のオプションは含まれず。2027年のシーズン終了後には、再びFA市場に打って出られる。当初多くの専門家が予想した大型契約ではなく、3年連続100敗を喫した低迷球団との短期契約は現地でも驚きを持って伝えられた。
米メディア『ドジャース・テリトリー』は、村上の市場価値があまり高騰しなかった要因に言及。「内野のコーナー(一塁と三塁)を守れるものの、守備面で突出しているわけではない。その点が評価を制限し、結果的にドジャース入りしなかった理由でしょう。なにしろドジャースには、すでに指名打者がいますからね。ショウヘイ・オオタニです。結構良い選手だと聞いています」と、冗談を交えつつ分析した。指名打者行きを想定しないと獲得しづらかった特徴が、村上のドジャース入りを阻んだという。
一方で、視聴者からの「ホワイトソックスで2年プレーした後、ドジャース入りをする」という意見に対しては「活躍すれば、可能性はある」と回答。一塁手のフレディ・フリーマン内野手が36歳、三塁手のマックス・マンシー内野手が35歳と高齢化しており、後継者として指名されるケースも考えられるとした。
わずか2年の短期契約で結果を残し、常勝球団への「栄転」は実現するのか。
◆Wソックス入団の村上宗隆、米メディアは“挑戦姿勢”を高評価「証明すればいい、今どき三振しない強打者なんていない」


