
今週は中山競馬場で、第67回アメリカJCC(GII、芝2200m)が行われる。昨年はダノンデサイルが制した一戦に今年も好メンバーが集結した。
ここでは馬券検討のヒントとして、出走馬16頭の全頭診断を行う。
◆【アメリカジョッキークラブカップ2026予想/前走ローテ】ショウヘイとジョバンニは“勝率10%未満”の鬼門 中心は「重賞3着以内」条件ドンピシャの古豪
■アメリカJCC2026 出走予定馬全頭診断
・アウスヴァール
近走は勝ち馬から1秒以上離されるレースが続いてしまっている。強調材料は乏しい。
・アルビージャ
今回が約1年2カ月ぶりとなる実戦。さすがに厳しいだろう。
・エヒト
2年以上にわたって馬券内から遠ざかる現状。変わり身は望み薄か。
・サンストックトン
オープンクラスでの掲示板内すらない馬。厳しい。
・ショウヘイ
菊花賞以来のレースとなる4歳馬。日本ダービー3着、神戸新聞杯2着と実績はこの世代でもトップクラスだが、友道康夫厩舎が本レースを選択したローテーションがやや気がかり。同厩舎のAJCC成績は【0-0-0-4】、同じ冬の芝2200m古馬GII・京都記念の成績【2-1-2-3】と比較したときの差は歴然だ。自身初の中山でもあり、押さえ程度が精いっぱいか。
・ジョバンニ
昨年はクラシック戦線を皆勤。馬券内こそ叶わなかったが、勝ち馬から1秒以上離されたレースはなく堅実な走りが武器の馬だ。直線の短い小回りコースは【2-2-0-1】、馬券外は不利を受けたことでスムーズさを欠いた皐月賞のみ。同じ4歳馬であるショウヘイとの比較で1キロ恵まれた斤量56キロも含め、軽くは扱えない。
・チャックネイト
8歳を迎えた古豪。宝塚記念5着があるように目立った衰えもなく、2年前の本レース勝利と舞台適性も兼ね備えた1頭だ。重賞では時計のかかる馬場でこそのタイプゆえ勝ち切るまではどうかも、何らかの印は必要か。
・ディマイザキッド
重賞では3、4着が目立つ馬。ワンパンチ足りない印象を受けてしまうが、内訳をみると上がり3F32秒5の脚を使った共同通信杯に芝2000mで1分58秒0の函館記念、勝ち馬と0秒1差のアルゼンチン共和国杯など左回りや小回りコースで間に合わなかったレースが目に付く。AJCCが行われる中山芝2200mは中山において直線が長い外回りコースを使用。その舞台で圧勝の初咲賞など中山は【2-1-1-0】と大崩れがなく、ここでの軽視は禁物だ。
・ドゥラドーレス
前走は当舞台のオールカマーで2着。適性は申し分ないが、今回はオール野芝→冬の中山芝替わりということで、前走のパフォーマンスを鵜呑みにするのは少々リスキーと言えるだろう。過去10年のAJCCにおいて、前走芝2200m組は【0-0-1-10】と不振傾向。ここは半信半疑の1頭。
・ニシノレヴナント
2度使われた中山芝2200mはいずれも掲示板外。オープンクラスの馬券内は直線の長いコースに限定されており、前進を望むのは酷に映る。
・ノースブリッジ
3年前の本レース勝ち馬だが、近走はテンにいけないレースが続いている。ピークアウトしてしまった印象は否めない。
・ファウストラーゼン
昨年の日本ダービー以来の実戦となる馬。大マクリでレースを沸かせる個性派で、ここも展開のカギを握る1頭と言えそうだ。中山芝はホープフルS3着、弥生賞1着の得意舞台。時計の速い今開催の中山芝適性はどうかも、押さえ程度には。
・ホウオウノーサイド
オープンクラスでは完全に頭打ちの感あり。厳しい。
・マイネルエンペラー
GIを使われた近2走は5、9着。いずれも外枠から厳しい立ち回りを強いられたことを考えたとき、決して悲観する内容ではないだろう。芝2200mは【2-1-1-2】掲示板外なし。年明けから絶好調の鞍上・戸崎圭太の存在も不気味に映る。
・マイネルメモリー
リステッド競走ですらフタ桁着順に敗れてしまう現状。厳しい。
・マテンロウレオ
昨年の本レース2着馬が今年も参戦。当時はダノンデサイルをはじめコスモキュランダ、ライラック、ビザンチンドリームとのちのGI好走馬がズラリと並ぶ超ハイレベルレースだった。芝1800mを1分44秒0で走破した前走内容から、高速馬場傾向にある今の中山芝は歓迎。再度の好走を警戒したい。
Winsightより一部編集・転載(2026年1月22日 18:00公開の記事)
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著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在は競馬メディア『Winsigh』で予想コラム執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。


