
4年総額2億4000万ドル(約380億円)という大型契約で、ドジャースに入団したカイル・タッカー外野手。背番号は「23」に決まったが、当初は愛着のある「30」を希望していたという。しかし、ドジャースではデーブ・ロバーツ監督が付けており、譲渡の依頼に対して拒否したという。その理由を米複数メディアが伝えている。
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■背番号は「23」で決着
これまでアストロズとカブスでプレーしてきたタッカー。キャリアを通じて、背番号は「30」だった。愛着のあるナンバーであり、当然ドジャース入団に際しても「30」を求めた。しかし、願いはかなわず「23」で落ち着いた。
その背番号を巡る背景について、タッカー自身が会見で説明。ドジャースで「30」を背負っているのはロバーツ監督であり、譲渡を打診したものの拒否されたという。
「ダメ元で電話してみました。監督がなぜ30を着けているのか、その理由もだいたい分かっていましたし、正直あまり期待もしていませんでした。彼が30を付けているのは、モーリー・ウィルス氏を尊敬していて、監督にとってのメンター的存在だったからということ。それと同じように、僕にとって23という番号は、マイケル・ブラントリーが付けていたナンバーなんです」と明かした。
続けて「ブラントリーとはヒューストンで一緒に過ごし、本当に素晴らしい選手でした。最も親しい友人の1人であり、それが23を選んだ大きな理由でした」と伝えた。タッカーとブラントリーはアストロズ時代に外野陣を形成し、2022年のワールドシリーズでは優勝の喜びを共有した。そのブラントリーへの敬意を込めて、「23」にしたという。
■譲れない「師匠」の番号
一方、ロバーツ監督が「30」を背負う理由も同様で、故モーリー・ウィルス氏への敬意から。ウィルス氏はドジャースの正遊撃手を務め、計6度のリーグ盗塁王に輝いた走りのスペシャリスト。現役時代、盗塁にこだわりを持っていたロバーツ監督にとっては師匠にあたる。
ロバーツ監督とウィルス氏は、02年から04年にかけて共闘。ウィルス氏はドジャースの特別インストラクターとして働いており、走塁やバントについて選手時代のロバーツ監督を熱心に指導。やがて2人は信頼関係を深めていったという。
米誌『ニューズウィーク』は、「16年にドジャースの監督に就任して以降、ロバーツ監督は恩師であり友人でもあるウィルス氏を称えるために、背番号30を背負い続けている」と記した。
タッカーと話し合いを持ったというロバーツ監督は「彼との会話は楽しかった。だけど、モーリーと私の関係は本当に素晴しいものだった。私にとって本当に大切な番号なので、そのことを伝えた」とし、どうしても譲ることはできなかったと話した。
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