
ミラノ・コルティナ冬季五輪のフィギュアスケート団体は8日(日本時間9日)に全8種目が終わり、合計68点の日本は2大会連続となる銀メダルを獲得した。金メダルに輝いたのは日本をわずか1点差で振り切った米国で、最終種目の男子フリーに出場したエースのイリア・マリニンが激闘を振り返った。銅メダルは開催国イタリアで合計60点だった。国際スケート連盟などが詳細を伝えている。
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■休養予定も滑走に踏み切る
フィギュア団体は日本と米国が同点で並び、勝負の行方は最終種目の男子フリーに持ち込まれた。ここで登場したのはマリニン。米紙『USA TODAY』などによると、前日のショートプログラムで鍵山優真の後塵を拝した21歳は、この日のフリーは回避する予定だったという。団体戦終了後、すぐに個人の男子シングルが10日(同11日)からスタートするため、疲労回復を優先するはずだった。
しかし、日本に迫られていた米国は、勝利のためにエースに出場を要請。これを受けて、マリニンは滑走を決断した。
代名詞であるクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)こそ封印したものの、4本の4回転ジャンプと2本のトリプルアクセルを見事に成功させ、200.03点をマーク。2本目の4回転ルッツでつまずいた時には観客からどよめきも起こったが、すぐに立て直して大台に乗せた。
■「緊張感を解き放つ」
最終滑走者となった日本の佐藤駿もノーミスの演技で自己ベスト194.86点をマークしたが、一歩及ばず。この瞬間、米国の金、日本の銀が確定した。
“スクランブル発進”となったマリニンは「あの場面で受けた大きな期待と重圧は、むしろ誇らしく感じていました。今まさに(日本と)同点という状況で、自分の滑りが勝敗を分けることになると分かっていたので、本当に全力で臨みました」と心境を明かした。
そして「『よし、緊張感を解き放ってゾーンに入るだけだ。あとは自然に任せよう』と自分に言い聞かせました。自分のことを誇りに思っていますし、ここまで努力を重ねてきたチームのことも誇りに思っています。みんながいなければ、この金メダルを手にすることはできなかったでしょう」と振り返った。
個人の男子シングルは10日(同11日)、ショートプログラムからスタートする。日本勢と「4回転の神」マリニンの戦いに注目が集まる。
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