
ミラノ・コルティナ冬季五輪は10日(日本時間11日)、ミラノ・アイススケートアリーナでフィギュアスケートの男子ショートプログラム(SP)が行われた。優勝候補イリア・マリニン(米国)が108.16点で首位発進。日本勢では鍵山優真が103.07点で2位につけ、佐藤駿は9位(88.70点)、三浦佳生は22位(76.77点)と出遅れた。フリーは13日(同14日)に行われ、雌雄が決する。
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■団体戦の反省を生かし「自然体」で臨む
21歳の優勝候補が会場を熱狂させた。マリニンは4回転アクセルこそ回避したものの、フリップ、ルッツと高難度の4回転ジャンプに成功。さらにバックフリップや得意のラズベリーツイストも披露し、首位発進を決めた。
先日行われた団体戦ではショート、フリーの両方で出場しており、この日のSPを入れると直近4日間で3度目の演技。疲労が心配されており、この日午後の公式練習にも姿を見せず、独自の調整方法でリンクに臨んだ。
マリニンは演技後、SPで2位に甘んじた団体戦について「いわば“五輪の高揚感”が強すぎたと思う。本当に大きなプレッシャーを感じていた。あまりにも気持ちが高ぶって、リンクに出るのは楽しみだったけど、それが結局は裏目に出てしまった」と振り返った。
そして、その反省を今回のSPに生かしたという。「個人種目ということもあって、少しゆっくり、落ち着いてやりたかったんだ。簡単に言えば、“オートパイロット(自動操縦)ボタン”を押して、あとはどうなるか見てみようと思ったんだ」とし、あれこれ考えすぎずに自然体で臨んだことを明かした。
■お気に入り?「メッチャ疲れた」も出た
「本当にプログラムそのものや、その背後にある物語を楽しめた」と充実感を漂わせたマリニン。「優勝候補として臨んではいるけれど、“本命である”というのと、実際にプレッシャーの中でそれを勝ち取るというのは別の話だ」と強調。「もちろん、金メダルが当然だとは思っていない。フリープログラムに向けて、しっかりやるべきことをやらなければならない」と気を引き締めた。
インタビューでは、日本のメディアに対して「疲れた、メッチャ疲れた」と日本語で話して周囲を和ませたマリニン。昨年12月に名古屋で行われたグランプリファイナルでも、場内インタビューで「メッチャ疲れた」と口にし、ファンを笑わせていた。
フリーでもお気に入りのフレーズは飛び出すのか、メダルの行方とともに注目の的となりそうだ。
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