
今週は皐月賞の優先出走権が与えられるトライアル、第75回スプリングステークス(GII、芝1800m)が中山競馬場で行われる。
今年は、ホープフルS3着のアスクエジンバラをはじめ、2戦2勝のクレパスキュラーや、東スポ杯2歳S4着のテルヒコウ、シンザン記念2着サウンドムーブ、共同通信杯6着サノノグレーター、良血アウダーシアなど、将来を嘱望される素質馬が揃った。
そんな中、重賞実績上位のアスクエジンバラが、今回の「危険な人気馬」の標的となる。
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■昨年ホープフルS出走馬の次走成績「0.1.2.5」
2歳時はコスモス賞でオープン勝ちを果たし、京都2歳Sでは勝ち馬から1馬身差の2着。前走のホープフルSでは、早めのスパートから3着に粘り込むなど、世代では上位の走りを見せてきたアスクエジンバラ。今回は重賞勝ち馬もおらず、中央での2勝馬は同馬を含めてわずか4頭なら、実績面では一枚上の存在。当然、人気の一角を担うこととなるだろう。
しかし、これまでの重賞では京都2歳Sが10番人気、ホープフルSでは9番人気と、伏兵扱いされたときに好走しており、今回は初めて高い支持を集め、他馬のマークが厳しくなる中でレースを強いられることとなる。3走前のサウジアラビアRCでは7着に敗れており、決して堅実なタイプではないだけに、人気を集めた際でも、果たして高パフォーマンスを見せることができるだろうか。
またホープフルSを制したロブチェンは、先日の共同通信杯で3着に敗戦。同4着アーレムアレスも、すみれSで2着に敗れるなど、ホープフルS組の3歳初戦の結果が芳しくない。アルメリア賞もホープフルSに出走していたテーオーアルアインが1番人気に推されて5着に敗れた。昨年ホープフルS出走馬の次走成績は先週時点で【0.1.2.5】と微妙だ。
ホープフルSのレベルが低かった、とは安易に言い切れないが、現状ではそこまで高いメンバー構成ではなかった可能性もあり、ホープフルSでの結果を鵜呑みにするのは危険に映る。
■連対なしのキャリア面に懸念
キャリアの面でも、アスクエジンバラにとってはマイナス要素が存在する。過去10年のスプリングS勝ち馬は、キャリア2~5戦の馬で占められており、キャリア6戦以上の馬の連対がなく【0.0.2.28】複勝率6.7%という成績。ある程度のフレッシュさが、クラシックへ向けての登竜門となる。また福永厩舎は使いつつ成長を促す育成が目立つのもあり、アスクエジンバラ自身初の休み明けもどう出るか。
先週の弥生賞は未勝利勝ちのバステールが戴冠したように、今年の3歳世代は混戦模様。今回は未対戦組がほとんどで、スプリングSも過去10年では、前走1勝クラスの馬が【6.7.3.38】の成績を残しているように、隠れた素質馬がここから飛躍を遂げていくことが多い一戦だ。
実績重視でアスクエジンバラを中心視することは危険で、ここは少なくとも「頭」勝負は避けたい。
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◆著者プロフィール
石川豊●いしかわゆたか20代から競馬メディアに寄稿。「ユタカ人気」と言われた時代、武豊が騎乗する過剰人気馬をバッサリと切り捨てる馬券術を駆使し、年間回収率100%超に成功。以来、「1番人気の勝率は3割」を念頭に、残り7割の可能性を模索し、「危険な人気馬」理論を唱え続ける。


