
卓球の「ノジマTリーグ 2025-2026シーズン」は21日、東京都の東洋大学赤羽台キャンパス HELSPO HUB-3アリーナにてプレーオフのセミファイナルが行われ、金沢ポートがT.T彩たまと対戦。マッチカウント3-2で勝利し、ファイナル進出を決めた。
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■劣勢から起死回生の2点取り
27日に今季首位の木下マイスター東京と戦うファイナル進出をかけて、レギュラーシーズン2位の金沢と3位の彩たまが対戦した。創設3年目にして初のプレーオフ進出となった金沢には応援団も駆けつけ、会場は熱気に包まれた。
マッチカウント1-2と王手をかけられた状況で第4マッチに出場したのが谷垣佑真。今季はリーグ最多のシングルス17勝を挙げるなど、移籍1年目でそのポテンシャルを発揮した。厳しい状況の中、2年連続リーグMVPの有延大夢と対戦したが、序盤に7連続ポイントを奪うなどして流れを引き戻し、3-1で勝利。ビクトリーマッチに持ち込んだ。
ビクトリーマッチでは、第3マッチで勝利していたサウスポー・宇田幸矢との“エース対決”。6-2とリードしながら、サービスやレシーブで4連続失点し、7-6からはサービスミスもあったが、最後は4連続ポイントで押し切り、逆転でのファイナル進出に導いた。
■指揮官が語った厚い信頼
谷垣は岡山リベッツ時代の昨シーズンのプレーオフセミファイナルで宇田に敗れており、「本当に悔しい気持ちでやっていたので、今回こそは絶対に勝ってやろうという気持ちで臨みました」とコメント。
劣勢に陥りかけてのサービスミスについては「セミファイナルでチームみんなの思いを背負っている中でのサービスミスは結構心に来ました」と正直な思いを吐露しつつ、「我慢して、マイナスの気持ちは捨てて“次に行く”という気持ちになれた。メンタル面で強くなった証拠かなと思います」と執念の勝利を誇った。
今季シングルスでリーグ最多勝をマークした谷垣のポテンシャルを引き出したのが西東輝監督。前所属の岡山では「どちらかというと控えで、前半はあまり起用されていなかった」という谷垣に対し、シングルスで24試合、ダブルスで10試合に起用するなど、Tリーグの舞台で経験を積ませ、好結果へと導いた。
西東監督は「水を得た魚ではないですが、彼は試合に出れば出るだけ調子を上げていくタイプ」と分析しながら、「今年は谷垣と心中するつもりで、とにかく多く起用したことが結果的に良い循環になったと思います」と信頼を語った。
初のプレーオフ進出でファイナル進出を決めた金沢は、27日にKM東京と対戦する。松島輝空、リン・ユンジュといった世界トップ選手も擁する強豪相手に、才能を開花させた谷垣が躍動するのか。その働きぶりに注目が集まる。
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