
卓球の「ノジマTリーグ 2025-2026シーズン」は27日、東京都の代々木第二体育館にて男子のプレーオフファイナルが行われる。木下マイスター東京との戦いに挑むのが、Tリーグ参入3年目にして初めてプレーオフに進出した金沢ポートである。
参入初年度から着実にチームとしての歩みを進めてきた金沢の現在地について、西東輝監督がセミファイナル後に語った。
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■松平をはじめ地元選手が支える
金沢は2023-2024シーズンから静岡ジェードとともにTリーグに参入し、3シーズンを過ごしてきた。地域密着を掲げながら始まったチームの歩みについて西東監督は、「応援してもらえるチームの土壌を作る」を最初のテーマに取り組んだと振り返る。
元日本代表・松平健太をはじめ、石川県出身の選手を複数獲得し、チームの認知度向上のために年間100回以上のイベントを行った。「全敗してもいいから」。地域密着を最優先にした結果、参入初年度は最下位からの船出となった。
転機となったのは2024年の元旦に襲った能登半島地震だった。「次こそは勝ちたい」という思いが芽生えた西東監督は、韓国代表のエース、チャン・ウジンを獲得するなど、応援されるチームの土壌を残しつつ、勝てるチームへの移行を始めた。田中佑汰や𠮷田雅己といった選手らが主力を担い、10勝15敗の5位と順位を上げた。そして迎えた3年目は「勝って応援されるチームに」と上位進出をターゲットに据えた。
■飛躍の谷垣がセミファイナルでも躍動
その言葉通り、参入3年目は開幕から首位争いを展開するなどTリーグ男子の起爆剤となり、2位で初のプレーオフ進出を果たした。その中で、岡山リベッツから活躍の場を求めた谷垣佑真は、シングルス17勝、ダブルス5勝を挙げる活躍。全日本選手権で2年連続ベスト4入りと実力を高めた22歳は、21日のセミファイナルでは4番手で有延大夢、ビクトリーマッチで宇田幸矢と実力者を次々に破った。「谷垣と心中する思いだった」と語った西東監督の今季を通じての信頼が結果として結実した。
27日のファイナルでは過去4度優勝のKM東京と顔を合わせる。2年連続全日本王者の松島輝空、台湾のエースであるリン・ユンジュという2大サウスポーを擁する名門と王座をかけて戦うことになる。
ファイナルに向けて西東監督は「狙いにいって優勝したい。予定通りチャン・ウジン選手も来ますし、世界のスーパースター同士の対決はまさに“Tリーグ最高峰の舞台”。我々は被災地も背負っている状況のチームなので、特別な力が働いてくれるのではないか」と期待を込めて意気込んだ。3年の月日を経て着実にチームの歩みを進めてきた金沢ポートの躍進はファイナルでも続くのか。その戦いに注目が集まる。
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