
第62回函館記念(28日/GIII、函館芝2000m)には、札幌2歳S以来の勝利を狙うマジックサンズ、大阪杯15着からの巻き返しを期すエコロディノス、上がり馬のフィーリウスなどが出走予定。
本記事では、出走各馬の追い切りを診断し、高評価の有力馬や穴馬をピックアップ。ここでは「ファウストラーゼン」を取り上げる。
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■ファウストラーゼン
ここ3戦こそ二桁着順が続いているものの、2歳時のホープフルS3着、そして弥生賞ディープインパクト記念を制した能力まで失われたとは思えない。むしろ近走は同馬本来の形へ持ち込めなかったことが大きかったし、前走なんかは敷居が高ったのは否めない。今回はコーナーから一気に加速する持ち味を最大限に引き出そうという意図が、中間の調整からも色濃く伝わってくる。
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2週前にはCWコースでマジックサンズを3馬身追走。6F80.7-66.0-50.6-36.2-11.1の猛時計。クビ差遅れも、相手も強めに追われていたし大きく追走してのもので脚色はむしろ優勢とも映るもの。コーナーへ差しかかると自然に重心を沈め、そこから後肢の踏み込みを一段深くして加速する姿は、弥生賞当時を思わせた。最終追い切りは函館芝コースで実施。マジックサンズと入念に併せ馬を消化し、最終追いでは手応えも優勢。ゴール前で軽く仕掛けられると反応は鋭く、加速に時間を要した近走時とは違い、一完歩ごとにスピードへ乗っていく姿が印象的だった。
2近走だけを見ると勢いを失ったようにも映るが、この中間の動きを丹念に追えば、その印象は少し変わってくる。同厩のマジックサンズとは4本の併せ馬を実施し、2頭の単純比較ならファウストラーゼンのほうのが攻め気配は目立つほど。いずれも追走併入の形を取っており、本来の武器であるコーナーで一気にスピードへ乗せる走りが、再び噛み合い始めた印象を受ける。血統的にも持続力と機動力を兼ね備えたタイプだけに、今回の調整過程はその長所を引き出す内容だった。展開ひとつでレースの景色を一変させるだけの雰囲気は十分。流れが噛み合えば、アッと言わせる場面があっても驚けない。大穴候補。
総合評価「S」
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