
卓球の国際大会「WTTチャンピオンズ横浜2026」は8日、神奈川県の横浜BUNTAIで男女シングルスの準々決勝が行われ、張本美和(木下グループ)と張本智和(トヨタ自動車)がそれぞれ勝利。兄妹そろってベスト4進出を決めた。
修羅場をくぐり抜け続けた妹・美和と、貫禄の強さで勝ち上がった兄・智和。対照的な勝ち上がりを見せながら、張本兄妹が最終日の舞台にたどり着いた。
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■難敵揃いのブロックを勝ち上がった美和
昨年に続く2度目の開催となったWTTチャンピオンズ横浜。地元開催大会の“象徴”とも呼べるプレッシャーを背負いながらも勝ち上がってきたのが、張本美和、智和の2選手だった。
女子シングルスで第1シードとして挑んだ世界ランキング3位の張本美は、1回戦で橋本帆乃香(デンソー)と対戦。配信で抽選会の結果を見た際には「気分が落ちていました」と本音ものぞかせていた。
試合は第3ゲームまで劣勢で、第4ゲームも1-3のビハインドを背負い、「もう終わったと思った」という終盤でバックサービスに切り替えて変化を加え、フルゲームをものにした。
さらに、2回戦でもジュニア時代から対戦経験が豊富で、「あまり得意ではない」と明かしていた世界ランキング12位の陳熠(中国)に0-2から3ゲームを奪取して逆転勝ち。8日の準々決勝では、8勝1敗の戦績を誇っていた申裕斌(韓国)が相手だったが、試合後に「何回やってもやりたくない」と語った韓国のエースを相手に、効果的なフォアハンドを織り交ぜて4-1で退けた。
■智和は貫禄の3戦連続ストレート勝ち
一方、男子の前回王者・張本智は連覇を懸けて挑んだ今大会で、初戦から貫禄の戦いぶりを見せ続けた。
1回戦では、世界ランキング44位のサウスポー、ニコラス・ラム(オーストラリア)を相手に3-0で勝利。「自分はサービスがうまくない」と今大会に向けて自身の課題を見つめ直してきたことを明かした。
さらに、2回戦では昨年の準々決勝で勝利を収めた向鵬(中国)に対し、サービスに加え、効果的なフリックを織り交ぜてストレート勝利。「ラリーに頼らなくても勝てるようなプレー」としてフリックにも取り組んできたと語った。
張本智の快進撃は準々決勝でも続いた。世界ランキング10位のアレクシス・ルブラン(フランス)を相手に、第1ゲームのデュースの攻防を19-17で制すると、第2ゲームは0-7のビハインドから一気に巻き返して11-7で奪取。「1ゲーム目を取れれば勝てると思っていた」と示した通り、自信を結果に反映させ、3試合連続ストレート勝ちとなる4-0で白星を飾った。
これで張本美は日本女子では唯一のベスト4進出。張本智は松島輝空(個人)、篠塚大登(東都観光バス)に続き、日本男子3人目のベスト4進出となり、日本勢は計4選手が最終日に登場することとなった。
■最終日に必勝を誓う
張本美は準決勝で、過去2勝5敗、現在4連敗中の王芸迪(中国)と対戦する。「試合中はずっと集中していますが、それ以上に集中していないと、本当に1点も取れないのではないかと思うくらい、自分の中では強い選手」と脅威を明かしながらも、「日本のファンの皆さんもいるので、その応援も力にして、自分自身もしっかり準備して挑みたいと思います」と、観客の声援も力に戦う覚悟を示した。
一方の張本智は、松島との日本男子エース対決が実現する。世界ランキング3位のサウスポーは、準々決勝で張禹珍(韓国)に最終ゲーム4-8のビハインドから逆転勝ちするなど、今大会で逆転力が際立つ存在だ。
張本智は松島について、「もちろん『強いな』とか、脅威に感じることはあります。ただ、何を言っても、自分がやるべきことをしっかりやること」と自身にフォーカスしていることを強調。「今大会ではそこを意識して、できるようになっています。しっかりそのままいきたいです」と連覇を見据える中で、松島との一戦へ意気込みを語った。
日本開催2度目となるWTTチャンピオンズ横浜で、兄妹そろってベスト4へ進んだ張本美と張本智。地元開催の横浜で、日本をけん引する2人がそろってタイトル獲得へあと2勝に迫る中、兄妹アベックVは見られるのか。最終日の2人の雄姿に熱い視線が注がれる。
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