
ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手が8日(日本時間9日)、右肋骨の疲労骨折による約3カ月の戦線離脱から復帰した。5月31日(同6月1日)を最後に戦列を離れていた主砲は、すでに実戦形式の打撃練習を行うなど準備を整えた。
米メディア『ジ・アスレチック』は、ジャッジの復帰が低迷する打線の立て直しのみならず、周囲の打者やブルペンにも好影響を与えると分析している。
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■主砲不在で攻撃力が低下
ジャッジ離脱後のヤンキースは45勝39敗と勝ち越しているものの、打線は苦しい戦いを強いられた。チーム防御率が3.24でメジャー最高だった一方で、本塁打数はリーグ最多から10位まで低下。初回の得点もリーグ2位から最少へと落ち込んだ。
その影響は周囲の打者にも及んでいる。ベン・ライス内野手はジャッジ離脱前後でwRC+(得点創出能力)が189から115まで低下。コディ・ベリンジャー外野手も141から86まで沈んでいる。『ジ・アスレチック』は、ジャッジが戻れば左打者に偏っていた打線のバランスも改善。相手チームから左腕をぶつけられやすかった状況に、変化が生まれると予想している。
■酷使が続くブルペンにも好影響か
『ジ・アスレチック』がジャッジ復帰の効果として挙げるのは、得点力の回復だけではない。打線の低迷によって接戦が増えたヤンキースは、アーロン・ブーン監督が勝負どころでブルペンを投入する展開が続いており、ポール・ブラックバーン投手とブレント・ヘドリック投手がリリーフ投手の投球回数トップ10に入っている。
ジャッジが打線に戻れば得点力が上がり、試合を優位に進める展開が増える。結果として、負担が蓄積しているブルペンにも休養を与えられる。ベリンジャーは「当然だけど、彼が打線にいることは間違いなくみんなの助けになる」と語り、オースティン・ウェルズ捕手は「今、一番重要な時期に彼が戻ってくる。復帰したときに、彼ほどの価値をチームにもたらせる選手は他にいない」と大きな期待を寄せているという。
ヤンキースは8日(同9日)終了現在、ア・リーグ東地区首位のレイズから4ゲーム差の2位。残り19試合で地区優勝を争う中、3度のMVPに輝いた主砲が帰ってくる。ブーン監督が「世界最高の選手」と評するジャッジの復帰は、1人の強打者が戻る以上の意味を持つ。低迷した打線の再活性化とチーム全体の負担軽減、ヤンキースにとって大きな追い風になると見られている。
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