
八村塁が28日(日本時間29日)のメディアデーで発した「クリッパーズは選手を大切に扱ってくれる、ケアが厚い」というコメントが、SNSを中心に総ツッコミされる事態となっている。移籍理由を語った何気ない一言が、なぜ話題となっているのか。その背景を米複数メディアが報じた。
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■サラリーキャップ違反で厳罰
八村は会見の中で、新天地となるクリッパーズについて「僕がNBAに入ってから、このチームの評判はよく耳にしていた。選手たちが口をそろえて言うのは、選手をすごく大切にしてくれる(ケアが厚い)球団だということ」と話し、惹かれた理由の1つに挙げた。
普通のコメントに聞こえるが、「これはジョーク?皮肉?」と出席した記者陣も戸惑ったようだ。というのも、クリッパーズは先日、NBAから3000万ドル(約47億円)の罰金、2029年から33年までのドラフト1巡目指名権剥奪などの厳罰を下されたばかり。
その理由は既報通りで、昨季まで所属していたカワイ・レナード(現ラプターズ)を巡り、サラリーキャップ違反が認定されたから。クリッパーズはサラリーキャップが上限に達するのを回避するため、オールスターゲームに7度選出されたレナードにスポンサー契約を斡旋し、2800万ドルの広告契約を通じて選手側に基本年俸以外の資金を流していた(その企業にはクリッパーズのオーナーも出資しており、実質そのお金が使われていた可能性が指摘されている)。
つまり、選手のためにスポンサーを斡旋した結果、NBA史上最大級のスキャンダルに発展した。そんな背景がありながら、八村は「選手へのケアが厚いのが良い」と発言したため、周囲はザワついた。
■「ルイは分かっていない」
八村の“ケアが厚い”コメントを受けて、米メディア『ヤフースポーツ』のケビン・オコナー記者は「確かにそうだ!」と投稿。NBAアナリストのデレク・ボドナー氏も「異論の余地はない」と記した。
また、ファンも反応。「ルイはレナードにしか話を聞いていないな」という声や、「彼は周りが見えていない。大切にしてもらったのはレナードだけだろ(笑)」という揶揄するコメントが飛び交った。
その中で、米メディア『CLUTCH POINTS』などに寄稿しているアンソニー・F・アーウィン氏の「ルイは自分の発言がどれほど強烈なジョークになっているか、本当に分かっていなかった可能性がある」という指摘が的を射てそうだ。
改めて一連の問題について感想を求められた八村は「正直、その件については何も知らなかった。まあ、起きたことは仕方ないし、僕に何かできるわけでもない。特に何か考えたことはない」と話し、自身のコメントが波紋を呼ぶとは考えてもいなかったようだ。
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