
今週は京都競馬場で、第87回菊花賞(25日/GI、芝3000m)が行われる。今年はロブチェンがコントレイル以来となる牡馬三冠制覇に挑む。
ここでは馬券検討のヒントとして、出走馬18頭の全頭診断を行う。
◆【アルテミスステークス2026/全頭診断】未来のGI馬も多い出世レース “東京マイル特注血統”にロックオン
■菊花賞2026 出走予定馬全頭診断
・1枠1番 エムズビギン
前走神戸新聞杯は勝ち馬と0秒1差の5着。内容としては上々だが、きさらぎ賞も含めて重賞の上位入線はスローの上がり勝負に限定されている。上がりのかかる展開だった京都新聞杯を見るよりスタミナ優位のタイプとは思えず、前進を望むのは酷に映る。
・1枠2番 コンジェスタス
この馬で注目したいのは京都新聞杯。菊花賞と同じ京都芝外回りのレースだが、2分9秒9の勝ち時計は京都開催におけるレースレコードだった。前半から11秒台が連続するハイペースにもかかわらず、ラスト3Fは12秒1-11秒9-11秒8の加速ラップ……共同通信杯でロブチェンに先着したベレシートをねじ伏せた内容は相当強い。強行ローテの日本ダービー、スローの瞬発力勝負の神戸新聞杯は参考外。上がりのかかる菊花賞なら一発があっていい。
・2枠3番 アウダーシア
デビューから上がり3F3位以内を外していない切れ者。その分テンにいけない脚質にあるわけだが、前走の道中通過順は【9-10-10-8】と一定の行き脚をみせた。京都開催の過去10年中9年で前走重賞上がり3F最速馬が馬券内を確保。キセキ、ヘデントール、ダンビュライトなどルーラーシップ産駒は菊花賞で複数頭の5着内馬を輩出。同馬を母父に持つ本馬は要警戒だ。
・2枠4番 ショウナンガルフ
札幌2歳Sを最後に掲示板内から遠ざかっている現状。厳しい。
・3枠5番 ジャスティンシカゴ
12番人気の低評価を覆す激走をみせた前走セントライト記念。道中はインで息を潜め、直線でスッと抜け出すパーフェクトな騎乗だった。再度の好走を期待したいところだが、今回は自身初の関西圏かつ初GI。3~4コーナーから直線にかけてスタミナ自慢の差し追込馬が容赦なく押し寄せる舞台でもあり、上位進出へのハードルは高いと言わざるを得ない。
・3枠6番 バステール
春は弥生賞1着、日本ダービー3着と一定の結果を出した馬。いかにも完成しきっていない印象があったなかでの好走はポテンシャルの賜物だろう。1点気になるのは、前走後に調教師が「馬場が合いませんでした」とコメントを発していたこと。菊花賞当日の京都は雨の影響を受ける馬場になる可能性が高く、ややトーンダウンか。
・4枠7番 ラージアンサンブル
2度使われた京都はいずれも馬券外。変わり身は望み薄か。
・4枠8番 ロブチェン
コントレイル以来の牡馬三冠がかかる春の二冠馬。皐月賞は単勝4.0倍、日本ダービーは単勝2.7倍と決して断然の支持を集めたわけではないが、自在の脚質と勝負強さで勝ち切ってみせた。前哨戦の神戸新聞杯は次走を見据えた仕上げだと思われたが、乾坤一擲のイン突きを敢行したアルトラムスをねじ伏せたのは地力の証明。重馬場の京都を楽勝した新馬戦を見るより馬場が渋るようなら鬼に金棒。スムーズなら上位争いは濃厚だ。
・5枠9番 ゴーイントゥスカイ
春は青葉賞1着、日本ダービー4着と健闘。それを思えば秋初戦のセントライト記念6着は気がかりだが、完全に脚を測ったようなトライアル仕様のレースだけに心配は無用か。ただ、菊花賞当日の馬場が雨の影響を受けそうなのはマイナス材料。稍重の前走に冬の京都芝のきさらぎ賞と、タフな馬場でパフォーマンスを落としているのは事実で、当日の馬場・天候次第で評価は変わる。
・5枠10番 ダノンヒストリー
条件戦で圧勝を続ける馬。菊花賞と無類の好相性を誇るC.ルメール騎乗も人気に拍車をかけるものとなりそうだ。とはいえ近2走で下した馬の次走成績【0-0-0-10】が示すように、相手に恵まれたのは事実。暑い夏に2600mを連戦した疲労と関西圏への輸送……現状は4角先頭がベストというスタイルも3000mをこなすうえでネックとなる。過大評価は避けたい。
・6枠11番 アスクエジンバラ
前走セントライト記念は4着と惜敗。1000m通過62秒5の緩い流れを早め先頭と理想的なレース運びだったが、終いの失速は急坂に加えて距離の影響もあったのだろう。これまで3度使われた直線の長いコースは【0-0-0-3】。京都芝外回りでの強調材料は乏しい。
・6枠12番 サノノグレーター
葉牡丹賞、ラジオNIKKEI賞とレコード勝ちがある馬。高速決着に対する適性を示す一方で、セントライト記念やスプリングSのように時計のかかる馬場ではパフォーマンスの低下が見られている点は気がかりだ。現時点で雨予報が出ている今週末の京都競馬場。タフな馬場コンディションを想定したとき、巻き返しへのハードルは高い。
・7枠13番 キンググローリー
これまで2度使われた重賞レースはいずれもフタ桁着順。GIのメンバー相手では荷が重いだろう。
・7枠14番 マジョレルブルー
目下3連勝の上がり馬。ただ1勝クラス、2勝クラスはいずれも2着馬とタイム差なしの辛勝だった。GIのメンバーで即通用は厳しい印象だ。
・7枠15番 シートゥサミット
前走神戸新聞杯は意表を突くマクリがハマッた感あり。再現性のあるレースとは言えず、苦戦が予想される。
・8枠16番 ショウナンハヤナミ
休み明けの前走神戸新聞杯はマクリ気味に進出するも10着。一瞬オッと思わせる場面を作れたのは収穫だった。京都の長距離戦に強いレイデオロ産駒。極端な馬場悪化が見込めるようならヒモ穴に一考したい。
・8枠17番 チャリングクロス
これまで挙げた3勝はすべて10頭立て以下。12頭立ての前走は成す術なく凡走しており、フルゲートのここでの強調材料は乏しい。
・8枠18番 ナリタエスペランサ
6月の2勝はいずれも超スローが味方したレース。その2戦との比較でペースアップした前走は12着と惨敗を喫しており、例年淀みなく流れる本レースの傾向から苦戦が予想される。
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