注目の新ブランド、トンプソン・シリウス2.0試乗 懐の深さが際立つミドルモデル
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イベント主催社がベルギー大使館、同観光局などでもあり、それにゆかりのあるバイクに乗っての参加は否応なくモチベーションを上げてくれる。
◆意外な受容性
シリウス2.0はミドルグレードに位置しているが、風貌からはレーシーな印象を受ける。主要パーツはデフォルトでアルテグラ使用、パーツにもリッチーやデダのミドルグレード以上のものが使われていて、そのまま競技に出てもおかしくなく、サイクリング主体のホビーレーサーとしては気おくれしてしまうスペックだったが、乗り出してみての印象は全く違うものだった。
特徴的な三角形のダウンチューブと太めのチェーンステーは踏み込む力をダイレクトに地面に伝えてくれる感覚がある。それでいて一般道の舗装の荒れた部分でも突き上げ感がな、く腕や腰に普段感じるような疲労が降りた時に感じられない。踏み出しの軽さは信号の多い都内でも発車時にストレスなく望む速度に達し、ちょっとした登りでもいつもの感覚より1~2枚重いギヤを選択できる。
◆街乗りにもなじむ
そして、疲れを感じさせない軽いフレームは乗り手のベストな状態を維持し普段より頑張った走りのままロングライドに出かけることができると思う。
試乗したイベントは10kmほどのほぼフラットなコース設定だったが、都心を走るため速度にもムラが出がちだが、軽い走りと車重のおかげで軽快に走ることができた。
日本ではまだ珍しいバイクだがベルギーでは有名で、会場にいるとたくさんのベルギーの方に声をかけていただき、中には記念写真まで撮っていくほどの人気だった。
《高橋智宏》
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