【ジロ・デ・イタリア14】降雪の最難関ステージを新城がしっかりと完走
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
朝から冷たい雨が降り、標高2600mを超える峠の天気が心配される中、スタート前にマリアローザを着用していたオメガファルマ・クイックステップのリゴベルト・ウラン(コロンビア)が、「山での天候悪化を考慮して危険回避のためペースを抑えていくように」とジェスチャーを交えて他の選手たちに同意を求めていた。
しかし、それに賛同できないという様子で反論していたのは山岳ジャージを着用するトレックファクトリーのフリアン・アレドンド(コロンビア)。しばらくコロンビア選手2人の口論が続くが、ヨーロッパカーの選手たちは後ろでその様子を見守った。レースは予定通りスタートした。
最初に口火を切ってアタックしたのはアレドンドだった。雪の壁に覆われた坂をひたすら上り、寒さに震えながら下るという繰り返し。2700mを超えるステルビオ峠は雪になったが、それでもレースは続けられた。
最後の1級山岳に入るころには雨が小降りになり、先頭はヨーロッパカーのピエール・ローラン(フランス)、モビスターのナイロ・キンタナ(コロンビア)を含む3選手に。後続に大きなアドバンテージを付け、3選手での山頂ゴール争いとなった。
ゴール手前でさらにペースアップしたキンタナにローランは付いていけずに脱落。キンタナはそのまま逃げ切り、ステージ優勝するとともに総合トップに浮上。マリアローザを手にした。区間3位でゴールしたローランも総合4位に浮上。総合3位のカデル・エバンスとは、5秒差で、ジロ初出場で総合3位までの表彰台が見えてきた。
「この寒さは今年のミラノ~サンレモを思い出した。雨が雪に変わって、同じ感じだった。なんとか無事にゴールできてよかった。塩化カリウムをまくなどでしっかり除雪されていたし、道路が凍らなかったオーガナイザーの努力、(雪でステージがキャンセルされた)昨年のリベンジのへ執念を感じた」と新城は笑った。
「ピエールがステージ3位で総合4位。こんな強いエースがいてくれてすごく刺激になる。今日はスタートからなにもしてあげられなかったが、残り5ステージ、自分のできるところはしっかりとして、彼の手助けをしたいと思う」
寒さで苦戦したレースのことよりも、これまでずっとアシストしてきたローランの総合4位浮上の喜びを語っていた。
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