【ツール・ド・フランス14】開幕直前に確認!誰もがロードレースを楽しむための4つのこと
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◆空気抵抗と個人とチーム
例えば、ツール・ド・フランス14の参加選手は200人ほどで、数名単位で同じチームに所属している。自転車ロードレースは、個々人が走っているように見えて、チーム戦の色が濃く、チームで連携しつつ、個々の勝利も目指していく事になる。
チーム戦たるゆえんは、空気抵抗にある。
ロードレースの選手たちが集団になって走行するときに起こる空気の渦はものすごいものがある。
逆に、選手は走行しながら相当の空気抵抗を受けているいうことだ。この抵抗を、一日のレース数時間で受け続けると、当然疲労する。その疲労を軽減しチームのエースと呼ばれる選手に勝利を呼び込むため、チームメートがエースの前を走り、風よけとなることを「アシスト」という。もちろん、集団で走行しているので、他チームの選手らが前方にいれば、空気抵抗は少なくなる。
レース途中で単独加速し、集団を置き去りにする「逃げ」という手法があるが、逃げ切ることが容易でないのは、少数名の逃げ集団は、やはり空気抵抗で疲労するという点があるだろう。逃げの後方についている「メイン」集団のなかには、空気抵抗を避け、勝負所を見極めることができる選手が多数いる。
◆個性豊かな選手たち
また、選手には個々に能力の特徴がある。平坦な道、短距離が強い者を「スプリンター」、山道が強い者を「クライマー」などと呼び、選手の脚質を見極め、チームを編成しエースを勝利させたり、調子が良い選手の勝利を目指していく。スプリンターやクライマーに向け、一定区間で区切って走りを評価し、ポイントが付加されていく。
◆長期戦には不測の事態がつきもの
ツール・ド・フランスをはじめとするステージレースは長丁場であり、20日間ほどにわたってレースが続く。そのため、アクシデントも多く起こる。極限の状態で走行し続けているため、選手が自転車で転倒してしまう落車のほか、チームの車両も帯同しているため、事故がないということはない。
もちろん、自然環境も変化する。先日行われたジロ・デ・イタリア14では雪も降り、レースの結末を左右する要因となった。
このように、選手の特徴、チームの体制と戦略などに注意するといっそう自転車ロードレースを楽しむことができる。
◆勝者が決まる一瞬はスポーツの醍醐味
レースのゴール直前まで勝負がもつれると、「ゴールスプリント」と呼ばれる短距離勝負が行われる。チームメートの支援を受け、それまでのレースでの駆け引きを攻略してきた強者たちが、残った力を振り絞る瞬間だ。
すべての戦いに共通するが、最速でゴールラインを切る勝者は1人。ゴールの瞬間は、勝負の厳しさと勝者の爆発する喜び、その他すべての敗者の落胆といったコントラストが鮮やかに表現される瞬間だ。
《土屋篤司》
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