【ツール・ド・フランス14】新城、第9ステージでチームエースの順位浮上に貢献「今度は自分の出番」
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スタートしてすぐにカテゴリー2級にはいり、上り坂での激しいアタック合戦が始まった。17人から20人の逃げ集団ができかけては吸収され、一瞬鎮静化した隙を付くように2選手が仕掛けた。
それを追うように、20人以上の選手が一斉に追走集団を形成。チームの戦略上、メイン集団に自ら戻る選手も出始める中、新城幸也が所属するチームヨーロッパカーは、エースのピエール・ローランの総合上位返り咲きを目指し、5名の選手が追走集団に入った。
後続集団には総合1位のニーバリ(アスタナ)、実力者のコンタドール(ティンコフサクソ)らが、取り残されていることから、一気にピエールの総合成績を上げるチャンスとなった。エースの総合上位を目指すチームのアシスト陣は、後続とのタイム差を開くために前を牽きながら逃げる2選手を追う。
しかし、逃げとメインの差はみるみる開き、タイム差は5分以上に。
逃げる2選手のうちの一人は個人タイムトライアルの世界チャンピオン、トニー・マルティン(オメガファルマ・クイックステップ)。独走力は抜きん出ており、残り30km地点で山岳を単独で上りきり、追走集団に2分45秒の差を付け、結果、独走優勝した。
そして、メイン集団に取り残されたニーバリ(アスタナ)が着ていたマイヨジョーヌは、追走集団から積極的に前を追っていたトニー・ガロパン(ロット ペリソル)に移り、第10ステージ=フランス革命記念日に、フランス人選手がマイヨ・ジョーヌを着用して走るという記念すべき結果となった。
新城は、マイヨジョーヌのメイン集団の中で7分46秒遅れ、98位でゴールした。「チームが最高に機能して、ピエールの総合順位がジャンプアップ(総合8位)した、素晴らしいステージになった」
「自分は大したことはできなかったけど、追走集団に5名もチームメイトが入り、ピエールが総合8位まで上がったことで、チームのモチベーシヨンも回復した。明日はきつい、つらいステージになりそうだが、今度は自分の出番だと思う。だんだん、日本からの応援の方が増えているのか、たくさんの日本の国旗を観ました。うれしいですね」とコメントしている。
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