【礒崎遼太郎の農輪考】手刈り&はさがけ、稲刈りは決して一人では終わらない | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【礒崎遼太郎の農輪考】手刈り&はさがけ、稲刈りは決して一人では終わらない

オピニオン コラム
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秋晴れの真っ青な空に誘われて、自然農法の稲刈りを行った。筆者が実践している自然農法は、前年自分たちで作った稲から、籾種を採種することから始まっている。乾田苗代という方法で、大きな苗を育てて、それを1本ずつ手植えした田んぼの稲刈りである。

それほど大きくない一枚のたんぼでも、鎌を片手に一株づつ手で刈っていくのはかなりの骨の折れる仕事である。刈った稲を3株ずつにまとめて、藁で束ねていく。秋晴れの空と黄金色の稲穂のコントラストがなんと言っても美しい。

田んぼの半分程の稲を刈り終えると、男達で稲を干すための“稲木”を作る。支柱に木を使って、その上に竹を載せていく。50メートル程の長い稲木を2本作れば、女性陣で、束ねた稲を稲木にかけていく作業が始まる。黙々と、時には談笑を交えながらの作業。稲刈りとはさがけ。決して一人では終わらせることができないと、皆が分かっているからこそ、お互いに助け合わなくてはならない。

戦後進んだ農業の機械化。昔は、人が手植えすることが当たり前だった田植えも、田んぼの除草作業も、人が手で刈っていたのが普通だった稲刈りも。今では、田植機、除草剤、コンバインを使って簡単に省力化できるようになった。効率化と省力化の陰で、失われつつある手間がかかるが豊かな時間が確かにそこにあったように思う。

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