【澤田裕のさいくるくるりん】走行中の道案内は、ナビゲーション任せにしないこと | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【澤田裕のさいくるくるりん】走行中の道案内は、ナビゲーション任せにしないこと

オピニオン コラム
GPSの探索結果(ピンク)と読み込んだルート(緑)の両方を表示したところ。前者では目的地までの時間や距離を表示できる
GPSの探索結果(ピンク)と読み込んだルート(緑)の両方を表示したところ。前者では目的地までの時間や距離を表示できる 全 4 枚 拡大写真
走行中の道案内について、もう少し詳しく紹介します。自転車に取り付けたGPSには目的地までのルートを探索し、交差点や分岐で進行方向を指し示すナビゲーション機能が搭載されています。しかし、僕はこれをほとんど使ってません。まずはその理由を明かしましょう。

GPSで探索されるルートが、必ずしもサイクリングに向いてないというのが一番です。もちろん自転車用GPSですから設定メニューの車両選択に「自転車」があり、有料道路や幹線道路を回避することもできます。とはいえルートの近くに立ち寄るべき見どころがあったとしても、そこまでは考慮されません。また、遠回りとなる峠越えの道なども選ばれないでしょう。

進行方向の指し示しもサイクリングには無用です。せっかく自分の意志で走っているのに、いちいち「右に行け!」と機械が指図するわけですから、「ほっといてくれ!」と言いたくもなります。しかもナビゲーション機能を使うことでバッテリーが消費され、稼働時間は減少。最近では17時間もの長時間稼働を誇る機種もありますが、それとて消費電力を最小限に抑えた場合です。

これに対し事前に作成したルートをGPSに読み込む方法では、GPSの地図にそのルートが重なって表示されます。ガーミンでは色の指定ができますから、判別しやすい色を選べばいいでしょう。紙地図にあらかじめ線を引き、その線をたどりながら走るイメージです。移動に伴って地図が自動的にスクロールされるのはもちろん、縮尺が任意に変えられるので全体も部分も把握するのは簡単。北が上(前)で固定される紙地図とは異なり、進む方角に従って地図が回転しますから見誤りも防げます。

ちなみにガーミンの510Jなど地図表示を省いたGPSでも、読み込んだルートなら表示させることができます。ルートから外れたときに警告音を鳴らすことも可能で、複雑なルートでなければそれだけで走れます。また、ユピテルのGPSのように地図は表示するもののナビゲーション機能を持たない(現在地と目的地が直線で結ばれる)機種でも、この方法なら道に沿ったルートが表示されます。

ではナビゲーション機能はムダかといえば、そんなことはありません。走行中に突然雨が降ってきたときや走行を続けられないほどのトラブルに遭ったとき、輪行バッグがあれば鉄道で帰ることができますが、その場合はGPSの目的地検索で最寄りの駅を選択すればOK。そこまでの最短ルートが示されます。これはお腹がすいたときやトイレに行きたくなったときも同様。レストランやコンビニエンスストアも検索候補に含まれています。

このように事前に作成したルートをGPSに読み込む方法とGPSのナビゲーション機能をうまく使い分ければ、GPSの威力が最大限に発揮されるというわけです。

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