【プロ野球】12球団が保留選手名簿を公示、本格化する移籍交渉「例年以上の外国人シャッフルだ」

プロ野球12球団は12月2日、来季の保留選手名簿を公示した。名簿から外れた選手は自由契約となり、全球団と交渉が可能になる。

2014年は有力外国人選手が名簿から多く漏れた。昨季の日本一に貢献したジョーンズ（楽天）、2013年の二冠王ブランコ（DeNA）、今季オリックスの4番打者としてクライマックスシリーズ進出に貢献したペーニャなどだ。

広島からはバリントン、ミコライオの両外国人投手が漏れ、巨人からもロペスが自由契約となった。こうした選手たちには正式公示前から他球団が興味を示しており、既にロペスはDeNA入りが有力視されている。

各球団とも上位を目指すためには外国人選手の力が欠かせない。しかし日本の野球に適応できるかは実際やってみないと分からず、外国人補強は安くない運試しの要素もある。それを考えれば、日本で既に実績ある選手を獲得するほうが、多少調子が落ちていても安全と考える球団は多い。

今季3度の肉離れで長く戦列を離れ、高額の契約を結ぶには体調面が心配とされたブランコも、オリックスが獲得に興味を示している。DH制（指名打者制）のあるパ・リーグなら、守備の負担を減らし復活可能と期待される。

自由契約選手が発表されたことで今後ますます国内での移籍活動が激しさを増すだろう。本格化するストーブリーグにファンは、「今年は例年以上の外国人シャッフルだな」「AJ、ブランコ、ロペス、ペーニャ。みんな自由契約かぁ」「これだけ大物外人が市場に流れ出る事も珍しいぞ。誰をどこが獲るだろう」と、来季の順位を占う意味でも注目している。